金沢の橘珈琲店（金沢市茨木町、TEL 076-254-1819）で現在、宮本玲子さんの写真展「ラオスを訪ねて」が開催されている。

展示されている作品

　宮本さんは17年前に趣味でカメラを始め、現在79歳。15年前に夫を亡くしてから世界を巡り、各国で暮らす人々の日常生活をテーマに撮影を続けてきた。ポルトガル・スペインやチェコなどヨーロッパから、ネパール・インド・ベトナム・ミャンマーなどアジアにも赴いた。

　今回展示するのは今年1月、初めて訪れたラオスの少数民族が暮らすパクセの村で収めた写真。女性や親子・少年少女の暮らしをテーマに独自の視点でリアルに切り取った作品13点が並ぶ。あどけない子どもの表情や、女性が家事を行う姿が印象的。宮本さんは「現地の生活はまさに、日本の百年前の文化と思った。滞在中は水や食べ物など大変だった」と、高齢ながらに苦労を重ねた撮影体験を振り返る。

　常に新たな被写体に挑む宮本さん。作風の変化を求め最近撮り始めたのが、東京・原宿の街の風景や人物。最新作を掲げ、金沢市内でも個展を予定するという。同店でも6月19日から「原宿NOW」と題して、原宿の若者の姿などを撮影した作品12～13点に入れ替え、展示を続ける。

　同店の営業時間は10時～19時。水曜定休（6月9日は休み）。同18日まで。