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金沢の町家に宿とアトリエ兼ねた「芸宿」-学生らが改修、アートの拠点に

「芸宿」の中心メンバー。写真左から、今西勇太さん(映像、オブジェ、彫刻)、別府充貴さん(プロジェクト企画、立体、パフォーマンス等)、広瀬歩さん(アニメーション、日本画)

「芸宿」の中心メンバー。写真左から、今西勇太さん(映像、オブジェ、彫刻)、別府充貴さん(プロジェクト企画、立体、パフォーマンス等)、広瀬歩さん(アニメーション、日本画)

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 金沢市の石引商店街近くに6月9日、学生やアーティストのための宿と利用者向けのアトリエ・制作スタジオを兼ねた「芸宿」(石引1)がオープンした。

「芸宿」の部屋の様子

 手掛けるのは金沢美術工芸大学(小立野5)の学生や卒業生を中心としたグループ。大学にも近い元美容院の空き店舗と、他店舗を挟んで隣接する古民家の2棟を借りた。共に築82年の町家で、電気配線以外の改修は全て自分たちの手で行ったという。話を聞いた建具店や畳店なども不要になった木材やフローリング、畳を提供するなど、協力も多い。

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 2棟合わせて全11部屋は、「住人」と呼ばれる利用者が芸術活動を行うためのスペースを備え、学生同士の情報交換や意識共有の拠点の場としても利用する。また、通常のギャラリーなどでは展示に関して細かな制約なども多いが、このような場を持つことで「すぐに動き出せる、自由に変える」ことができ、実験的な展覧会やアートイベントも行う予定だという。現在6部屋の「住人」が、それぞれ映像や日本画、油絵、漆工芸などの制作を行っている。

 大通りに面した1階部分には常設的に作品を展示、夜間は道行く人に向けて2階の窓をスクリーンに映像を投影する。同所代表の別府充貴さんは「近所の方や、信号で車を止めた人が、いつでも日常の生活レベルで作品を見られる。ここに来れば何かあると期待してもらえるとうれしい」と話す。

 7月8日までオープンスタジオが開催されており、入場・観覧は自由。9時~19時。「住人」としての利用料金は、2,000円~。問い合わせは別府さん(TEL 080-1456-7471)まで。