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金沢の9寺院で「oterart金澤」 「告白」テーマに作家72組が参加

住田薫さんの作品「紙縒−告白を言祝ぐ空間−」

住田薫さんの作品「紙縒−告白を言祝ぐ空間−」

 寺院の本堂や境内などを会場にアート作品を展示する芸術祭「oterart金澤(オテラートかなざわ)2026」が現在、金沢市内で開催されている。

金沢市内の寺院を会場に開催中の「oterart金澤」

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 毎年テーマを設けて作品を募集しており、16回目の開催となる今年のテーマは「告白」。画家や写真家・デザイナー・工芸家などの作家と、金沢美術工芸大学・金沢学院大学の学生ら72組が参加。喫茶やワークショップなどのイベントも行う。

 実行委員長を務める聞善寺(金沢市瓢箪町)住職の今井優悲さんは「作品は作家それぞれの思想や内面、技術や今が込められた『告白』なのではないかと感じ、テーマを決めた。今年は出品作家数が過去最大となり、多くの人に参加してもらえてうれしい」と話す。

 会場は2期に分け、前期(9月19日〜27日)は寺町地区の3カ寺と小立野地区の2カ寺で、後期(9月26日〜10月4日)は浅野川地区の2カ寺と東山地区の2カ寺で、それぞれ実施する。

 寺町地区の常松寺(野町1)では、オルタナティブ仏画作家の大橋りほさんが「むらさきのふところ」を発表。観音菩薩(ぼさつ)を描いた絵の下には、プロレスリングと石川プロレスの和氣洋輔・智也選手をモデルにした絵を設置した。大橋さんは「観音様に告白する人への誹謗(ひぼう)中傷や人格否定を、仁王レスラーが守ってくれるイメージ。プロレスリングを園芸用資材で組み立てたことで、寺の雰囲気にも合わせた」と話す。

 小立野地区の棟岳寺(石引2)では、堀誠一郎さんが約8000枚の折り紙を使った作品「折紙のひかり」を展示。堀さんは「告白前の沈んだ思いから、成功してカラフルな気持ち、気持ちが浄化された純白さを、折り紙の色や光の当て方で表現した」と話す。

 茶道活動家の住田薫さんは、同寺院の茶室全体を使ったインスタレーション作品「紙縒(こより)−告白を言祝(ことほ)ぐ空間−」を展開。住田さんは「昔の茶会は密談や重要な告白にも使われた。言葉にしにくいことを口にするという行為を『ことほぐ』ための空間を目指した」と説明する。27日には「嘘(うそ)つきな茶会」を開く。開催時間は14時〜15時、16時〜17時。参加費は3,800円。要予約。

 開場時間は全会場13時〜18時(各期間最終日は17時まで)。入場無料。