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金沢・近江町市場で「百鬼夜行」 お面作りとバイオリンのパフォーマンス

近江町市場で演奏を披露した加藤さん

近江町市場で演奏を披露した加藤さん

 お面をかぶった参加者がバイオリン演奏に合わせて練り歩くパフォーマンス「百鬼夜行in近江町市場」が9月7日・8日、金沢アートグミ(金沢市青草町)を主会場に近江町市場で開催された。

金沢ナイトミュージアムの一環で開催した「百鬼夜行in近江町市場」

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 7月11日から始まった「金沢ナイトミュージアム2026」の公募プログラムの一つ。「百鬼夜行」はバイオリニストの加藤綾子さんが企画したパフォーマンスシリーズで、今回が3回目。金沢では初開催となる。

 加藤さんは「さまざまな作曲家の精神を再現して演奏することは、自身に鬼を宿しているようで、さながら百鬼夜行のようだと思い、企画した。参加者にはお面を着けることで気持ちを共有し、練り歩きやバイオリンの演奏から、いつもと違う見え方を楽しんでほしい」と話す。

 初日の7日、会場には子どもから大人まで約20人が集まり、石川県出身の美術家・小林美波さんが制作したお面に、思い思いのデコレーションを施した。会場は近江町市場に隣接しており、デコレーションのパーツとして鮮魚店から提供を受けたカニの甲羅やカキなどの貝殻も用意。参加者は完成したお面をかぶり、加藤さんの演奏するバイオリンに合わせて夜の近江町市場内を練り歩いた。

 その後会場に戻り、加藤さんがバイオリンリサイタルを開催。「百鬼夜行」というタイトルに合わせて自ら選んだという3曲と、金沢在住の作曲家・田中吉史さんに作曲を委嘱した新作「Kitaibaraki 3-1 for violin and cassette tape player」を初披露した。

 同曲は茨城県北茨城市の人々の声を録音・加工し、カセットテープに収録したもの。田中さんは「カセットテープをラジカセで再生することでアナログならではのノイズも感じられる。カセットテープと生の楽器との音質の違いを楽しんでほしい」と話す。加藤さんはバイオリンを演奏しながらラジカセを操作し、再生と停止を繰り返しながら、対話にも合奏にも聞こえるパフォーマンスを行った。会場からは大きな拍手が上がった。

 加藤さんは演奏後にイベントを振り返り、「田中さんの新曲は世界初演なので少し緊張した。参加者には夢中でお面作りをした雰囲気のまま、近江町市場での練り歩きも楽しんでもらえたので良かった」と笑顔を見せた。

 金沢ナイトミュージアムは10月25日まで、市内美術館や公共施設などで開催する。