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金沢21美で能登の今を考える作品展 奥能登国際芸術祭の屋外展示作品も

牛嶋さんの作品は乗ることも可能

牛嶋さんの作品は乗ることも可能

 展覧会「牛嶋均 さわひらき ともにある風景」が現在、金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)で開催されている。

金沢21世紀美術館で「牛嶋均 さわひらき ともにある風景」

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 能登の今を考えるシリーズ「能登と」の1回目として開催。同館の収蔵作家で、珠洲市で開催した奥能登国際芸術祭に参加した牛嶋均さんと、さわひらきさんを取り上げる。

 牛嶋さんはプロジェクト工房内と屋外に、「松雲海風艀雲(まつくもうみかぜはしけぐも)」の一部をそれぞれ展示した。タワーと舟型の彫刻で構成され、2023年10月に奥能登国際芸術祭に展示されたが、2カ月後に発生した能登半島地震により地面ごと崩落。作品自体に損傷は少なかったものの、解体・廃棄されることが決まっていた。牛嶋さんは作品を引き取り、今回の展示に至った。

 牛嶋さんは「作品は珠洲市大谷地区の廃校になった小学校の広場に設置していた。10年ほどかけて作品を拡張し、子どもたちが乗って遊べるようにする予定だったが、震源地からも近い場所で被害も大きく、計画は白紙になった。今回の展示が多くの人に能登や大谷地区のことを思い起こしてもらうきっかけになれば」と話す。

 金沢市出身のさわさんは、長期インスタレーションルームに新作となる映像作品「くろとしろ」などを展示。作品は珠洲市折戸町の現在の風景や住民へのインタビューなどを元に構築し、一羽のアオサギの視点から、土地と人との結びつきや地域の環境とともに生きるあり方を、空間と合わせて表現した。

 さわさんは奥能登国際芸術祭の初開催時から作品を出展し続けており、今回も過去作を展示してはという話が上がったが、「以前の映像は今の能登には通用しない。リアルではない」と感じ、「未曽有の災害の後に何かを提示するのではなく、風景や新たな物語で救える人もいるのではないかと考えた。土地に根付いた新しい神話として、作品を手がけた」と説明する。

 開場時間は10時〜18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜、年末年始は休場。入場無料。来年4月18日まで。