金沢のギャラリーで個展「100ネコと緑の話」-ろう画で描く猫100匹

「100ネコと緑の話」で展示されている猫のろう画

「100ネコと緑の話」で展示されている猫のろう画

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 花と緑の空間をプロデュースする四緑園に併設された「G-WING’Sギャラリー」(金沢市松寺町、TEL 076-238-0788)で現在、ケイ・ラウレ′アさんの個展「100ネコと緑の話」が開催されている。

「ネコの耳が欲しい」と話す画家のケイ・ラウレ′アさん

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 ケイ・ラウレ′アさんの名前は、本名の「恵(めぐみ)」とハワイ語で幸せ・喜び・楽しみなどを意味する「ラウレア」を組み合わせたもので、2006年から作家名としている。金沢での個展は3回目。東京の個展で観葉植物を描いたケイさんの作品を見た同ギャラリーのスタッフが、声をかけ縁が生まれたという。画材に金箔やロウ・油絵具など織り交ぜて使う「Mixed Media」が特徴。

 同展では、猫を愛するケイさんが約3か月をかけて「ろう画」で描いた100匹の猫たちのさまざまな表情を楽しむことができる。

 ろう画の魅力について「下描きなしの一発勝負なので、集中力が必要。計算できない仕上がりが醍醐味(だいごみ)」とケイさん。無類の猫好きで、16年間家族として過ごした愛猫ミーコを失った悲しみを乗り越え、「やっぱり猫を描くのは楽しい」と笑顔で話す。同展の100匹の猫の中でモデルを使ったのは5~6匹、大部分は空想やイメージで描いた。

 「幼いころから魔法使いになりたかった」というケイさんは「ある個展に訪れた耳の不自由な方が、作品を見て『いろんな音が聞こえる』と感動してくれた」エピソードを明かし、「絵画を通して魔法使いになれたと思った。絵をいう媒体を通して心の内面を伝えたい」と話す。

 同ギャラリーの中西研大郎さんは「植物もアートも生活には不必要なものかもしれないが、癒やし・安らぎを提案するには相性の良い組み合わせ。植物とのコラボレーションを今後も提案していきたい」と話す。

 開催時間は10時~17時。今月8日まで。

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