プレスリリース

能登半島地震から2年半 現地で利用者と復興の歩みを確認

リリース発行企業:パルシステム生活協同組合連合会

情報提供:

パルシステム連合会(本部:東京都新宿区、理事長:渋澤温之)は2026年10月8日(木)と9日(金)の両日、グループの役職員22人で石川県輪島市や七尾市、穴水町など、能登半島地震の被災地を視察しました。現地の生産者団体や災害支援ボランティアとの交流を通じて、今後の生活再建、地域活性化に向けた支援活動のあり方を考えました。

地震と豪雨 今なお残る爪痕
視察は、パルシステムグループの役職員で構成する「平和・地域活動委員会」(西村陽子委員長[パルシステム東京理事長])の委員などが参加しました。行程は、黒島漁港(輪島市)や能登農業協同組合(JAのと、本部:穴水町、藤田繁信代表理事組合長)、現地で支援活動に尽力する被災地NGO協働センター(本部:兵庫県神戸市、頼政良太代表)と公益社団法人ピースボート災害支援センター(PBV、本部:東京都新宿区、山本隆代表理事)の活動拠点などを訪問しました。
黒島漁港・JAのと本店を訪問
訪問した輪島市の黒島漁港は、地震により海底が最大約4メートル隆起し、かつての海底が陸地として露出するなど、甚大な被害の大きさを象徴する地点です。港としての機能は完全に停止し、船の出入港や水揚げができなくなるなど、地域の暮らしに深刻な影響を与えています。

隆起したかつての海底を歩いた参加者は「ここが海底だったとは信じられない」と想像以上の規模に驚いた様子でした。



▲地震前は海面が広がっていた陸地

続いて訪れた穴水町のJAのと本店では、営農の再開状況や環境に配慮し栽培される「能登棚田米」について説明を受けました。パルシステムとJAのとは2016年4月に「産直提携事業に関する提携書」を締結して以来、10年以上にわたり産直関係を築いてきました。2024年の震災以降は職員をボランティアとして派遣するほか、「能登半島地震緊急支援募金」を実施し、2.6億円を被災した産地やメーカーへの寄付金、復興に取り組む団体への活動支援金、被災者への義援金として活用しています。
JAのとから感謝状 組合長来訪「単なる取引先でない関係感じた」 2025年5月20日

藤田代表理事組合長は復旧・復興支援に対する感謝を伝えるとともに「今後も環境に配慮した商品づくりを進め、安心して食べられる食品を届けていきたいです。これからも手を取り合って歩んでいきましょう」と呼びかけ、連携を強めました。

▲JAのと 藤田繁信代表理事組合長

▲担当者の説明を受ける参加者

被災者の生活に寄り添う支援団体と交流
七尾市中島の小牧集会所に拠点を構える被災地NGO協働センターでは、現地で支援活動に尽力するスタッフ2人から復興の現状について説明を受けました。同団体は発災直後から現地に深く入り込み、被災世帯の家財運び出しや仮設住宅での足湯ボランティア、サロン活動など、被災者に寄り添った活動を続けています。

阪神淡路大震災以降、各地で復興ボランティアとして活動する増島智子さんは「まだまだ被災地の復旧は終わっていません。資材高騰もあり、さらに生活再建のハードルは高くなっています。離れていても、被災地に寄り添ってもらえると嬉しいです」と語りました。

自身も七尾市に開設したゲストハウスが半壊するなど被災した石坂智子さんは「この1〜2年で歩けなくなってしまった高齢者が増えてきたので、様子を見に行くようにしています。ボランティアは夏休みやお祭りの開催期間は一時的に増えますが足りていない状況です」とボランティア確保の難しさを語りました。

国内外の災害支援を専門に活動するPBVからは、スタッフの山脇歩子さんが参加者と共にバスで移動しながら、輪島市内の被害や復興の状況を説明しました。山脇さんは「我々の活動をどのように地域に引き継いでいくかが今後の課題です。現在も復興の最中ですが、輪島の皆さんと一緒に活動を進めていきます」と話しました。

PBVは緊急炊き出しや物資の配布、仮設住宅における総合生活支援など、多角的に活動しています。視察では、地域住民の心のケアや孤立防止などを目的に運営する多世代の交流拠点「まちのの間」や大規模災害の被災地で炊き出しや物資配布を行うキッチンカー「FOOBOUR(フーバー)」を見学しました。

フーバーは、全国で稼働する5台のうち4台がパルシステムグループの物流会社、株式会社パルライン(本社:東京都江東区、代表取締役社長:横山博志)から寄贈、改装されたものです。平常時はひとり親家庭の子どもたちへの食事提供などに活用されています。7月の熊本地震、8月の千葉豪雨の被災地で、炊き出しによる温かい食事のほか、飲料水や携帯トイレなどの物資提供で活躍しています。
千葉豪雨・熊本地震で炊き出し 旧配送車両がキッチンカーで活躍 2026年9月29日

▲NGO協働センターの増島さん(右)、石坂さん(左)

▲PBVスタッフの説明を受けながら「FOOBOUR」を見学

パルシステムはこれからも、協同組合がもつつながりの力を発揮し、利用者とともに大規模災害の被災者に寄り添う活動を続けていきます。
能登半島地震緊急支援募金 17万人超から約2億6千万円 2024年2月26日
パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿、理事長:渋澤温之
12会員・統一事業システム利用会員総事業高2,689.6億円/組合員総数177.0万人(2026年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal-system.co.jp/