印刷・出版を手掛ける能登印刷（金沢市武蔵町）が、DVDブック「永久保存版　いしかわの映像遺産1924-71　昭和モダンの金沢　加賀　能登」を発売した。

戦前戦後の金沢の様子（本DVDから転載）

　同商品は、同社の創業100周年特別限定出版として制作されたもの。同社は以前より石川県内の古い写真を集めた写真集を発刊しているが、「臨場感あふれる映像は写真と違った角度からふるさとの魅力を伝えられるのでは」という思いから企画した。

　DVDには戦前の金沢市内を中心とした町並みや、昭和30年代の人々の暮らしぶりなど、テレビ放映前の希少映像が当時のご当地ソングをBGMに多数収録されている。映像は、地元の個人宅に所蔵されていたフィルムが中心。映像の収集だけでなく、記録媒体の古さや、収録されている場面と出来事の照合にも苦労したという。

　また、約100枚の歴史写真とともに時代背景を解説したコラムを掲載した写真集を同梱。付録として、戦前（昭和4年）と戦後（昭和28年）の「金沢の地図」も封入されている。

　同社編集責任者の吉田智史さんは「映像から戦前の金沢は先進的なモダン都市であったことが垣間見える。年配の方はもちろん、若い方にもぜひ見てほしい。『レトロだけど新しい』金沢が再発見できると思う」と魅力を話す。「敬老の日のプレゼントとしても最適。3世代そろって思い出話を交えながら楽しんでほしい」とも。

　発刊を記念して、8月30日14時より金沢歌劇座で、監修者の本康宏史（金沢星稜大学教授）さんによる講演会が開催される。入場無料。

　価格は8,800円（税別）。県内および全国の主要書店にて販売する。