リトアニアの芸術家・チュルリョーニスの絵画と音楽をVR(仮想現実)化した動画作品の鑑賞会が現在、「Noetica(ノエチカ)」(金沢市本多町)内のギャラリーで行われている。
イベント名は「Step into the Timeless Space of Imagination ~時を超えた想像の空間へ~」。主催は金沢芸術創造財団と金沢文化振興財団で、「金沢ナイトミュージアム2026」プログラムの一つとして行う。
ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニスは、リトアニアを代表する画家で作曲家。生誕150周年に当たる昨年は金沢でも演奏会などのイベントが開催され、今年は国立西洋美術館(東京都台東区)で回顧展が開かれた。
同VR作品はクリスティナ・ブオジテ監督による「Trail of Angels(天使の軌跡)」で、2019年にデジタルアートの国際賞「ルーメン賞」を受賞した。2018(平成30)年にはベネチアア国際映画祭で、2025年には関西万博のリトアニア・ナショナルデーでも上映された。
ヘッドマウント・ディスプレーとヘッドホンを装着するVR作品の鑑賞時間は約22分。事前にリトアニアとチュルリョーニスについての解説がある。閲覧できるチュルリョーニス作品の画集を用意するほか、駐日リトアニア大使館の協力で複製画5点を展示する。
企画・運営する「金沢とリトアニアをつなぐ会」の浦愉加さんは、リトアニアの美術館を訪れた時に同作品を体験して感動し、金沢の人にも見てもらいたいとこのイベントを企画したという。「VRなので360度の映像。見る向きを変えると異なる風景が見えるので、何度見ても新しい発見がある。150年前の芸術家の描いた詩的な空想世界への旅を体験してほしい」と話す。
今後の開催日は、8月21日~23日、28日~30日。各日10回上映する。料金は、一般3,000円、高校生以下2,000円。定員は各回3人。要予約。