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金沢に「キュレーターミュージアム」 キュレーター3人の個性を前面に

(右から)キュレーターの秋元雄史さん、沓名美和さん、山本浩貴さん

(右から)キュレーターの秋元雄史さん、沓名美和さん、山本浩貴さん

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 金沢のギャラリー「ASTER(アスター)」(金沢市問屋町1)が7月14日、「Curator Museum(キュレーターミュージアム)」として再オープンした。

ASTER Curator Museumでの展示

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 同ギャラリーは倉庫などが多く集まる問屋町の一角で約2年前にオープン。倉庫として使われていたスペースを改装して現代アート作品を展示してきたが、今回、施設を大幅に拡張しミュージアムとして再オープンした。一般的な展覧会ではキュレーターの名前が表に出ないことが多いため裏方のイメージがあるが、同ミュージアムではキュレーターの個性を前面に打ち出した展示が特徴。

 館長の日乃谷啓さんによると、所蔵する作品を展示する従来のミュージアムの機能に加えて、国内外の現代アート界で活動するキュレーター3人に展示室をそれぞれ提供し、個性を生かした展示を企画してもらうという。選んだキュレーターは、元金沢21世紀美術館館長の秋元雄史さん、アジアの現代アートに精通した沓名美和さん、文化研究者の山本浩貴さん。

 一般は入場料を払って作品を鑑賞することができ、事前登録した会員は作品を購入することもできるという海外ではよく見られるシステムを採用した。日乃谷さんは「今後は若手のキュレーターや作家を育てる場としても活用していきたい」と意気込む。

 オープニングイベントで行われたキュレータートークで、秋元さんは「普段は工芸関連の仕事が多いが、今回は絵画を中心に企画した。作家が絵を描く過程や時間など全てが作品なのではないか、という考えで作家と作品を選んでいる。日常を切り取った日記を見るような感覚で絵を楽しんでほしい」と話す。

 開館時間は11時~18時。月曜・火曜休館。入場料は1,000円。第1回企画展は11月17日まで。

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