金沢のシャンパン専門店「コンプレアンノ」（金沢市彦三町2、TEL 076-225-3717）は2月12日、主計町の日本料理店「お料理 貴船」（彦三町1）でシャンパンと日本料理と九谷焼の器のマリアージュを楽しむイベント「第1回シャンパンと器を愉しむ会」を開いた。

　北陸では珍しいRM（レコルタン・マニピュラン）シャンパン専門店として1月21日にオープンした同店は、高価なものから日常的に使える安価なものまで幅広いシャンパンをそろえる専門店として注目を集めている。レコルタン・マニピュランとは、自分のブドウ畑で栽培したものを使い、自分で醸造している造り手のこと。小規模な場合が多く、生産量は少ないものの優れた造り手によって、丁寧に作られたシャンパンは近年日本でも人気を集めている。

　北陸ではまだ十分に知られていないRMシャンパンのお披露目の場として開かれた同イベントでは、北陸初登場となるシャンパン「フルーリー」が振る舞われた。同シャンパンは、ノーベル章授賞式で振る舞われる白ワインと同じ造り手のもので、オーガニック栽培の先駆けと言われている希少価値の高いシャンパン。参加者は、九谷焼作家の三代目浅蔵五十吉さんの器に盛られた日本料理とともに堪能した。

　同店代表の城戸早苗さんは「シャンパンは特別な時だけではなく、日々の生活の中のちょっとしたお祝いなどを華やかに演出してくれるアイテムの一つ。普段の食事の時からもぜひ気軽に楽しんでほしい。金沢という街でたくさんのシャンパンのファンを作っていきたい」と話す。今後は、2カ月に1度、定期的にイベントを開くという。次回は観桜会を予定。