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金沢の和菓子モチーフに裁縫用品-伝統工芸品「加賀毛針」の老舗商店が発売

店内には裁縫用品や加賀毛針のアクセサリーが並ぶ

店内には裁縫用品や加賀毛針のアクセサリーが並ぶ

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 金沢市の伝統工芸品「加賀毛針」の製造・販売を行う「目細八郎兵衛商店」(金沢市安江町)が1月15日、和菓子をモチーフにした裁縫道具シリーズ第2弾「福梅の針山」を発売した。

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 1575(天正3)年創業の同店。縫い針の製造をはじめ、羽毛や漆、金箔(きんぱく)などで美しく繊細な装飾を施した川釣り用の擬餌針「加賀毛針」を手掛ける。同店20代目で社長の目細さんは「ミシンの普及により縫い針の需要が減った。頻繁に使うわけではないが、女性が持っているとかわいい裁縫用品を作り始めた」と話す。

 昨年12月に和菓子シリーズ第1弾となる「和菓子待ち針」(1,080円)を発売。待ち針の頭の部分には、羽咋市の粘土作家中野真理さんが制作した、桜餅やいちご大福、上生菓子などのミニチュア和菓子が載っている。「伝統工芸を扱う老舗として、かわいらしさを追求しつつポップになりすぎるのは避けたかった。和菓子は金沢らしさを表し歴史もある。コンセプトにはぴったり」と目細さん。

 「福梅の針山」(3,000円)は、金沢の正月に欠かせない名物和菓子「福梅」をかたどった針山を同店と同じく金澤表参道に店を構える金沢桐工芸「岩本清商店」の木製トレーに載せ、糸切りばさみとセットにして販売する。

 目細さんは「北陸新幹線開業で若い世代の観光客も増えると思う。昔から伝わるものや伝統工芸をすんなりと受け入れてもらい、興味を持ってもらえるものを作っていきたい」と今後の展開について話す。

 同店が経営する「メボソフェザークラフトギャラリー」(安江町、TEL 076-255-3666)やオンラインショップで取り扱う。営業時間は9時30分~17時30分。火曜定休。

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