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金沢21世紀美術館で展覧会「犬のための建築」、犬の尺度で建築を捉え直す

同展をディレクションするデザイナーの原研哉さん

同展をディレクションするデザイナーの原研哉さん

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)で12月6日、展覧会「ARCHITECTURE FOR DOGS 犬のための建築」が始まった。

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 人間にとって身近な存在である「犬」を普遍的なプラットホームとし、犬の尺度から建築を捉え直すことで新たな建築の可能性を探る同展。デザイナーの原研哉さんがディレクターを務める。

 同展につながるプロジェクトの構想は、原さんが10数年前から温めてきたもの。2012年11月に公式サイトをオープンし、世界をリードする建築家やデザイナーがネット上で13作品をフリーダウンロードできる設計図と共に公開した。同年12月にはマイアミで初の展覧会が開催され、その後はロサンゼルス、東京、四川省の美術館やギャラリーを巡回し5カ所目として金沢での開催が決まった。

 同展では、13組の建築家やデザイナーが制作した28点を3会場にわたり展示する。「長期インスタレーションルーム」には、シバイヌ・チワワ・パグなど犬種を特定し各作家が「犬のための建築」として制作した遊具や小屋など個性あふれる作品が並ぶ。「デザインギャラリー」には、「人間と犬のスケールを調整する装置」というコンセプトを基に、10種類の形態バリエーションに展開した原さんによる「D-TUNNELのボレロ的展開」を実寸大もしくは縮小模型として公開する。また、東京展で一般の人からの投稿で選ばれた「すきま椅子」は日本で初公開。

 原さんは「犬は差し当たってのテーマ。建築を見直すため、『○○のための建築』には「犬」以外に何を入れてもらってもいい。公式サイトでは、一般の人が設計図を基に自作した『犬のための建築』の写真を投稿することができる。展覧会やネットでの交流を通じて、このプロジェクトがどのように成長していくかが楽しみ」と期待を寄せる。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。期間中の休館日は、月曜(1月12日は開館)、12月29日~2015年1月1日・13日・5月7日。来年5月10日まで。入場無料。

後援申請20141009
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