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ネット通販店が臨時「リアル店舗」-金沢・近江町いちば館に

店頭に立つ代表の土谷さん

店頭に立つ代表の土谷さん

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 インターネットを使って衣料雑貨や青果を通信販売するサイト「アジア座ドットコム」(金沢市長町)の臨時「リアル店舗」が10月8日、近江町いちば館(青草町)内にオープンした。

「アジア座ドットコム」の臨時リアル店舗

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 「アジア座ドットコム」は、エスニックファッションから、腕時計用の電池交換キット、足の裏の角質をとる器具などの「面白雑貨」、金沢市下安原地区産の「金沢すいか」などの青果まで、多彩な商品を扱うネット専用通販サイト。変わったところでは、県産高級ブドウ「ルビーロマン」の購入代行も行う。

 臨時店舗は、1人でサイトを切り盛りする代表の土谷芳弘さん(54)が「今後、リアル店舗をやる気力が自分にあるか確かめるために開いた」という。

 店のテーマは「あ!帽子」と「have a ポンチョ」。同館地下の一角にスペースを設けて、約200種類の帽子を一律2,000円(一部商品を除く)、ポンチョを1,000~5,000円、ストールを1,000~3,000円、スカーフを500~2,000円で売り出している。

 日頃の通信販売の3割引き~半額で、「リアル店舗ではネットよりも安く売りたい。人だかりができると楽しいから」と土谷さん。

 サイト利用者に地元在住者はいないため相乗効果は望めないが、破格の価格設定のかいもあり、通路を通る買い物客が次々に足を止め商品を手にとっている。土谷さんも10年前に雑貨店を閉めてネット通販専業に移行して以来、久々の接客だったが、来店客と直接顔を合わせて物を売る喜びを実感しているという。

 店には「フェイスブックで知った」と訪れる客も。「SNSは強力で、『友達』を増やせるので、家賃の安い場所でも客を呼び込める」と、そろばんをはじく土谷さんは、来年にも市内で雑貨店を開く心積もりだ。

 臨時店舗の営業時間は9時~20時。今月27日まで。

後援申請20141009
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