オール石川県ロケを行った映画「スパイスより愛を込めて。」の完成披露試写会が5月10日、赤羽ホール（金沢市南町）で開かれ、主演の中川翼さんや共演者で金沢市出身の田中美里さんなどが舞台あいさつを行った。

「金沢カレーはもちろん大好き」と話す田中美里さん

　映画「スパイスより愛を込めて。」は、「金沢カレー」をはじめ、カレー店が多い都道府県ランキング3年連続第1位に輝いた石川県の金沢市を舞台に、「この世からスパイスが消えてしまった」という世界で繰り広げられる青春群像劇。地域をモチーフにした作品に定評がある瀬木直貴さんが監督を務めた。

　主人公の高校生役に、映画「耳をすませば」で天沢聖司の中学生時代を演じた中川翼さん。ヒロインには、女性ファッション誌「Seventeen」の専属モデルを務め、話題作への出演が続く茅島みずきさん。田中美里さんや加藤雅也さんら俳優陣が脇を固める。

　舞台あいさつには、瀬木監督のほか、中川さん、田中さん、加藤さんが登壇。中川さんは石川県の印象について「全ての場所が落ち着けて心地いい。個人的には浅野川が好き。今でも行きたくなる。リラックスして臨めた」と笑顔を見せた。

　田中さんは参加が決まり、「石川県でオールロケということで、ふるさとで参加できると光栄に思った」。人生の最後に食べたいものはカレーと話す加藤さんは「今日の舞台あいさつ前に食べた金沢カレーもソース味が利いていておいしかった。出身の奈良もソースをかけて食べる文化があるので、懐かしい味。石川は空気感が奈良と似ている」。瀬木監督は「食事というものは家族や仲間と大勢で食べるのがいいと思っていて、この映画にはそういうシーンが描かれている。映画を見て、今日でも明日でもカレーを召し上がってほしい。その時は大切な人と一緒に楽しんでほしい」と思いを語った。

　映画「スパイスより愛を込めて。」は、6月2日より全国公開。