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ツエーゲン金沢、栃木ウーヴァと引き分け-雨の中、サポーターチームが熱い応援

応援歌を歌い、選手にエールを送るサポーターチーム「Z-BLITZ(ジィーブリッツ)」

応援歌を歌い、選手にエールを送るサポーターチーム「Z-BLITZ(ジィーブリッツ)」

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 ツエーゲン金沢は9月19日、金沢市民サッカー場(金沢市磯部町)で栃木ウーヴァFC(栃木県栃木市)と対戦し1-1で引き分けた。雨の中での試合にもかかわらず、スタンドでは「12人目の選手」を自負するサポーターチーム「Z-BLITZ(ジィーブリッツ)」が歌声とコールでピッチを駆け回る選手たちを鼓舞した。

太鼓やスネアドラム、シンバルで雰囲気を盛り上げる「Z-BLITZ(ジィーブリッツ)」

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 ジィーブリッツは2006年のツエーゲン創設時に集まったボランティアたちが作ったサポーターチームで、現在のメンバーは中学生から50代までの男女約60人。ホームゲームでは毎回、太鼓やスネアドラム、シンバルを鳴らしながら応援歌「チャント」を歌い、会場のムードを熱く盛り上げている。

 キックオフ後の1曲目は、小泉今日子さんがかつてヒットさせた「The Stardust Memory(スターダスト・メモリー)」の替え歌。ボールを追い、ウーヴァの選手と激しく競り合う選手たちを見つめながら、「俺たちと共に さあ行こう 勝利を目指し 走りぬけ」とエールを送った。続いて、「今 戦え 金沢 俺らの 誇り」と歌う「オオ金沢」や、コーナーキックの際の定番曲「ゲットゴール金沢」などを休みなく披露した。

 しかし、ピッチ上はこう着状態で、前半は両チームとも無得点のまま。コール・リーダーの田口径一さん(40)は「俺たちの声で点数を取らせましょう」と呼び掛け、メンバーは一層、歌声に力を込めた。

 ゲームが動いたのは、後半19分。コーナーキックからツエーゲンのDFジェームズ選手が頭でそらしたボールを、同諸江選手がヘディングシュートで決めて先制。ジィーブリッツや観客の盛り上がりは最高潮に達した。

 しかし、3分後の同22分、ウーヴァの反撃に遭い1-1に。ツエーゲンはその後も得点のチャンスがあったが攻めきれず、追加点を挙げることができなかった。

 ゲーム終了後、選手たちはジィーブリッツが陣取るスタンドの前に並び頭を下げた。勝利を収めた試合では、この時、ブルーハーツの「情熱の薔薇(バラ)」のメロディーに合わせて「愛してる 俺たちの ツエーゲン」と歌う「勝利の歌」で迎えるのが慣例だという。ジィーブリッツ副代表の小林茂則さん(45)は「今日の天気と同じですっきりしない試合だった。毎回、はがゆい思い」と悔しさをにじませ、同、宮澤和利さん(42)も「押している時間の方が長かったので勝ち切ってほしかった」と残念がった。

 記者会見に臨んだ上野展裕ツエーゲン金沢監督は「勝てた試合だっただけに、失点の場面が悔やまれる。ホームで勝ちをお見せすることができず申し訳ない」と、荒天にもかかわらず、スタンドに駆け付けた観客約970人にわびた。

 今季の自身初ゴールを決めた諸江選手は「勝ちたかった。2点目を取る力をつけていかないと、(JFLの)上位に食い込めない」と、次の試合に向けての課題を語った。サポーターチームに対しては、「苦しい時間帯には力をもらうし、チャンスの時にリズムの良い応援をしてもらえると、その勢いで攻撃できる部分がある。試合で一緒に戦っていると思っている」と、感謝を込めた。

 同日現在、ツエーゲンは勝ち点35(10勝6敗5引き分け)で、同リーグ18チーム中、5位につけている。

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