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金沢湯涌江戸村が開村1周年-ライブ「いんぎらりずむ」開催へ

ライブ会場となる重文の旧鯖波本陣石倉家

ライブ会場となる重文の旧鯖波本陣石倉家

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 金沢湯涌江戸村(金沢市湯涌荒屋町、TEL 076-235-1267)は9月25日、開村1周年を迎える。同日夕には、語りと音楽の祝祭「LIVE金沢いんぎらりずむ」が行われ、江戸時代の街並みをほうふつとさせる村内にギターやチェロが響き渡る。

ライブ会場となる重文の旧鯖波本陣石倉家

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 同村は江戸時代の農家や商家、武家の住まい、門などを集めた野外博物館で、金沢市が所有する。約2ヘクタールの敷地は「農家」と「町家・武家」の2つのゾーンに分かれ、かやぶきの農家3棟と重文の旧松下家など商家2棟、旧北国街道筋で人足や馬を貸し出していた人馬継立(じんばつぎたて)問屋1棟、逓信相を務めた金沢出身の政治家永井柳太郎(1881~1944)の生家である足軽住宅1棟、加賀藩上級武士だった旧多賀家の表門を公開している。

 オープン以来、野外ゲーム「湯涌山の戦い~城を攻め落とせ!~」や紙すき体験、文化講座などを開催しており、8月31日までの入場者数は約3万2,500人に上っている。今後、旧江戸村、旧檀風苑(だんぷうえん)に残る加賀藩の中級武士の家や紙すき農家、土塀などを順次、移築する計画もある。

 9月25日に開催する「いんぎらりずむ」は、若者らに文化施設を周知するため、同施設で演奏会を開催する金沢芸術創造財団の事業。タイトルは「のんびり」を意味する金沢弁「いんぎらっと」と主義を表す「~いずむ」を合わせた造語で、「心豊かに、のんびりと楽しんでもらいたい」との意味が込められている。

 今回、会場となるのは、福井県南越前町鯖波にあった重文の人馬継立問屋「旧鯖波本陣石倉家」。かつて旅人や人足がいろりを囲んで足を休め、弁当を食べた20畳の広間をステージに、その奥に位置する茶の間などの和室を客席として利用する。

 出演するのは、映画「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」の挿入曲を担当するなど、東京で活躍するギタリスト兼ボイスパフォーマー、Saigenji(サイゲンジ)さんと金沢市のナレーター、あざみゆみこさん、同市のチェロ奏者富田祥さんの3人。Saigenjiさんは演奏を披露し、あざみさんは「葉っぱのフレディ」を朗読する。富田さんは朗読の合間に、チェロでアイルランド民謡の「庭の千草」やアニメ映画「もののけ姫」の劇中曲「アシタカとサン」などを奏でる。

 同日、もう一つの開村1周年記念イベント「餅つきとなつかしの遊び」も開催。17時30分からは、湯涌小学校の児童らが作った灯籠250基が村内を彩る。

 チケットは、前売り=2,000円、当日=2,500円(入園料含む)。同村のほか、同財団、県立音楽堂チケットボックス、香林坊大和プレイガイドなどで販売している。

後援申請20141009
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