21世紀美術館、姉妹都市バッファローの美術館とアートで交流

展示室で出品作の前に立つピーター・コリンさん(左)とオルブライト=ノックス美術館シニア・キュレーターのダグラス・ドレイシュフーンさん(右)

展示室で出品作の前に立つピーター・コリンさん(左)とオルブライト=ノックス美術館シニア・キュレーターのダグラス・ドレイシュフーンさん(右)

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 金沢市と米国ニューヨーク州バッファロー市の姉妹都市提携45周年と金沢市21世紀美術館の開館3周年を記念した企画展「パッション・コンプレックス:オルブライト=ノックス美術館コレクションより」が8月1日より、金沢21世紀美術館(金沢市広坂1、TEL 076-220-2800)で開催されている。

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 同展はバッファロー市にあるオルブライト=ノックス美術館のルイス・グラチョス館長と金沢21世紀美術館の蓑豊特任館長の面談をきっかけに実現し、両館の合同展覧会の第1部として位置づけられている。第2部は近い将来、バッファロー市で開催される予定で、その際は金沢21世紀美術館のコレクションが展示される。

 同展には15人の作家が出品し、ピーター・コインさんとコリー・アーケンジ ェルさんは日本初紹介。彫刻、写真、映像、ドローイングなど39点が展示され、そのうちローリー・シモンズさんの映像作品「悔恨のミュージック」は金沢21世紀美術館のコレクション。同展担当キュレーターの北出智恵子さんは「出品作家の作品は、身辺にある題材を扱い、現代を生きる人々の体の内側で相反する感情が渦巻き共存するさまを、作品を通して伝えている」と話す。

 同展に合わせて来日したコインさんは「美術館丸ごとバッファローに持って行きたい」と語るほど同館を気に入り、マリア像を取り入れた高さ3メートル以上、幅5メートル以上の出品作について、「作品には多くの秘密が隠されている。マリア像の後姿を2つのカーテンに見立てると、白い壁はスクリーンとなってフィルムが上映されるのを待っている。展示室の中央に立って、夢が実現するようスクリーンに向かって語りかけてほしい」と解説を加えた。

 開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜、9月18日、9月25日閉場(8月13日、9月17日、9月24日、10月8日は開場)。11月11日まで。

金沢21世紀美術館

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