金沢の茶屋街・東山と主計町の飲食店6店舗が8月11日夜、イベント「2014 満月ワイン Vol.1」を開催した。

「満月ワイン」が開催されたひがし茶屋街の様子

　参加店舗は、ワインバー「照葉」、フランス料理「東山ロベールデュマ」、茶房＆BAR「ゴーシュ」、「Bar一葉」、「ビストロ とどろき亭」、「Bar粋蓮」。神奈川県鎌倉市のバーを発祥に、満月の夜にオープンする「満月バー」が全国各地に広まっており、「金沢でも満月の夜に面白い試みができたら」と企画された。

　6店舗共通の6枚つづりのチケット（3,000円）で、好きな店でワインまたは当日限定のアテ計6品を楽しむことができる。チャージは不要。同チケットは前売りですべて完売した。当日は6店舗とも17時にオープン。22時に一斉に乾杯コールを行い、23時30分にラストオーダー、24時に閉店した。

　茶房＆BAR「ゴーシュ」では、カップル、友人、グループなど気の合う仲間で訪れ、グラスを傾けて楽しむ人で1、2階ともあふれた。バーテンダーの上山憲洋さんは「いつもとは異なるイベントならではの盛り上がりで、初めてのお客さんもたくさん来てくださった。いくつかの店を回った方も多く、今後続けていくことで茶屋街の活性化につながれば」と話す。

　「Bar粋蓮」は、開店から閉店までほぼ満席となった。初めての人も多かったが、客同士の交流も見られたという。オーナーの荒木大介さんは「気になっていた店だったのでと来てくださったお客さんもいた。茶屋街の店の雰囲気を少しでも味わってもらえたならうれしい」と話す。

　各店に声掛けした「照葉」オーナーの吉川弥栄子さんは「茶屋街の店は敷居が高いと思われがちだが、初めての方も気軽に楽しんでいただけるきっかけになれば」と話す。今後も随時開催を予定しているという。