金沢市内12のパン店で8月31日、加賀野菜の希少品目を取り入れたオリジナル商品を販売するイベント「加賀野菜レアベジ パン・ウィーク」が始まった。
加賀野菜に認定されている15品目の中でも、特に生産量が少ない野菜の魅力を広く知ってもらおうと、金沢市農産物ブランド協会がフェアを企画した。パンとのコラボレーションは、昨年に続き2回目となる。希少品目とされる6種のうち、「ヘタ紫なす」「加賀つるまめ」「赤ずいき」「二塚からしな」を材料に使い、各店が創作したパンを店頭で販売する。
参加店は、昨年から2店増え、期間中は半数ずつ前半の2週間と後半の2週間に分けて販売する。後半の9月15日から初参加するブーランジェリー ニコネは、「加賀つるまめ」の食感と苦みを生かしながら、甘みのある朴葉味噌(ほおばみそ)とクリームチーズを合わせたハード系のパン「加賀つるまめと朴葉味噌リュスティック」(380円)を考案。
オーナーシェフの釣海帆さんは「オリジナルのバケットを使いたいと考え、一番合う加賀野菜がつるまめだった。修業した店がある岐阜県高山の朴葉味噌に、同じ発酵食品のクリームチーズを合わせた。みたらし団子を食べているような甘みを感じると思う。外はカリッとして、中はもっちりとしている」と話す。
そのほか、前半は、サリュアンシャンテの「ヘタ紫なすの揚げ南蛮コッペ」(320円)、ひらみぱんの「二塚からしなとチーズのパン」(346円)、ブーランジェリー・パリナカの「赤ずいき 加賀のシュトーレン(2個)」(380円)、オウカの「ヘタ紫なすとミート~彩野菜を添えて~」(486円)、ブーランジェリーシエル・エ・メールの「赤ずいきキムチとチーズデニッシュ」(280円)、ノトヒバカラの「加賀つるまめのかき揚げソバーガー」(480円)を販売。
後半は、ぱんや むぎこの「ベトナム風 なすと豚ひき肉のパニーニ」(320円)、ハグ・ミトン・ワークスの「二塚からしなベーグル」(270円)、パン屋りあんの「あか“甘”ずいきデニッシュ」(280円)、パン・ド・ファンファーレの「加賀つるまめサラダグリエ」(324円)、シンタテベイクストアの「二塚からしなハニーマスタードのホットドック」(420円)を販売する。
9月30日まで。