金沢商工会議所(金沢市尾山町、TEL 076-263-1151)が8月20日、キッチンカーに敷地内を開放する「まちなかキッチン」のプレ出店を行った。
【VRで読む】金沢商工会議所で「まちなかキッチン」 9月から本格スタート
新型コロナにより打撃を受ける飲食店の経営支援と新規事業の後押しになればと、出店者を募った同会議所。事業者をサポートしてきた経験を生かし、経営へのアドバイスも行う。未活用だった正面の広場をキッチンカーに開放することで、観光客の周遊ルートになっている会館前の通りの活性化にもつなげる。
出店できるのは同会議所の会員で、2020年1月以降にキッチンカーによる販売を始めた事業者が対象となる。事業者には協力金として1日1,000円を負担してもらい、水や電気などの費用に充てる。これまでに十数件の問い合わせがあったという。
9月からの本オープンを前にプレ出店を行ったのは、竪町のカフェ「チャノキカナザワ」と片町のダイニングバー「ビストロ&バー アンカー」。当日は、営業開始と同時に近隣で働く人たちを中心にオムライスなどの弁当やクレープなどを求める行列ができた。
「チャノキカナザワ」代表の寅ヶ口一美さんによると、コロナで竪町の人通りが少なくなり、今年6月からキッチンカー事業をスタート。客がいる場所に出向き、客層に合わせて商品展開できるのがキッチンカーの魅力だという。同所では11月まで出店し、季節に合わせて新しい商品を投入していく予定。
同会議所企業支援グループの田賀歩さんは「キッチンカーは出店場所の確保が難しいので、当所の開放することが新たなチャレンジの場の提供につながれば。ニーズがあれば、来年も継続して事業を行っていきたい」と話す。
出店スケジュール等は特設ホームページで確認できる。