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森八が「さくら餅」の手作りセット販売 、オンラインで作り方指導も

和菓子職人でもある若おかみの中宮千里さん

和菓子職人でもある若おかみの中宮千里さん

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 創業396年の歴史を持つ和菓子店「森八」(金沢市大手町、TEL 076-262-6251)が、老舗の味を家庭で簡単に味わえる、「さくら餅」の手作りセットを発売した。

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 同店のさくら餅(162円)は、クレープ状に焼いた薄皮であんを巻く関東式。例年は発売期間中に店頭で実演販売する日を設けているが、今年は新型コロナウイルスの懸念から実施しない可能性もあり、作りたてのさくら餅を食べる機会を提供したいと考案した。

 粉とあん、塩漬けの桜葉が入っており、皮は水を混ぜて焼くだけで子どもにも簡単に作ることができる。作り方の説明書がつくほか、ユーチューブによる実演動画も配信。手作りセットにしたことで2週間の日持ちがすることから、遠方に住む人への贈り物としての需要もあるといい、発売日前から予約が入るなど好評だという。

 若おかみの中宮千里さんは、全国和菓子協会に認定された和菓子職人で、社会貢献活動の一環として市内の小学校や幼稚園で講師を務めている。子どもたちが楽しそうに作る様子を見て、おいしいお菓子を提供するのはもちろん、まず楽しんでもらうことが大切だと実感。昨年春には、外出自粛中の自宅で過ごす時間を充実してもらいたいと、上生菓子の手作りセットを販売したところ、大学の授業にも使われるなど大きな反響があり、いろんな和菓子を作りたいという要望が寄せられたことも、さくら餅のセットを販売する後押しになった。

 同店は品質の高い国産材料にこだわり、紅花などの天然色素を使っているのも特徴で、風土の恵みを大切にして丁寧に作られた和菓子を味わってもらうことで、子どもたちにおいしさを知ってもらい、次世代につないでいきたいという願いも込められている。

 千里さんは「焼きたてのさくら餅は、桜の香りが強く、皮がもちもちで格別。作る過程も楽しみながら、ぜひ味わっていただきたい」と話す。

 1セット当たり10個作ることができ、価格は1,836円。販売は3月末ごろまで。森八各店のほか、オンラインショップでも購入できる。

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