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国立工芸館で移転開館記念第2弾「うちにこんなのあったら展」

モダン・デザインの先駆者、クリストファー・ドレッサーの「薬味台」

モダン・デザインの先駆者、クリストファー・ドレッサーの「薬味台」

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 生活を豊かにするデザインや工芸の魅力を紹介する「うちにこんなのあったら展 気になるデザイン×工芸コレクション」が1月30日、国立工芸館(金沢市出羽町、TEL 050-5541-8600)で始まった。

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 前回は目標の約3倍となる3万人が来場し、金沢移転の順調なスタートを切った同館。第2弾となる今回、食器や家具、アクセサリーなど、日常の中に存在する工芸をテーマに、所蔵品の中から200点を展示する。工芸品といえば伝統工芸を思い浮かべる人が多い石川県で、プロダクトデザインといった量産品などにも優れた工芸品があることを知ってもらいたいと企画された。

 20世紀を代表する女性陶芸家の一人、ルーシー・リーのほか、人間国宝の富本憲吉が陶芸家としてだけではなくデザイナーとして模索した作品など、テーマに沿ってさまざまな作家の作品を一堂に会し、工芸とデザインの枠を超えた「ものづくり」という視点で構成。2階の展示室では、イギリスにおける最初のインダストリアルデザイナーといわれる、クリストファー・ドレッサーの金属製の食器など、100年以上たっても色あせない洗練されたデザインや機能美を紹介する。時代や技術の進歩とともに歩んできた、デザインの奥深さを知ることができる。

 主任研究員の中尾優衣さんは「自分の家にこんなものがあったらいいなと思うことも、自発的な鑑賞法の一つ。デザインや工芸にあまり関心がない方にも楽しんで見ていただけるよう、日常にある見慣れた形のものを中心に、厳選した作品を紹介している。たくさんの方に、幅広い工芸の世界に触れていただきたい」と話す。

 開館時間は9時30分~17時30分。月曜休館。チケットは日時指定予約制で、一般=500円、大学生=300円。4月15日まで。

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