県産食材にこだわるジェラート専門店「ジェラテリア リトルタ」(金沢市香林坊、TEL 050-5372-3837)が開店以来、人気筋は早々に売り切れるなど、人気を集めている。
イタリアへの語学留学を機に「人が集う場所」としてジェラートに店に興味を持ったという店主の今川絵里子さんが、帰国後東京で2年半会社員を続けながら資金をためつつ修業を積み、地元金沢で開店した。
「せせらぎ通り」に構える店にはイートインスペース6席ほどを設け、テークアウトにも対応。今川さんがこだわったのは、ふた付きのジェラートケース。「中が見えず選びづらいかと思ったが、酸化による劣化を防ぐためにこだわりたかった」と話す。
メニューは定番と季節ごとに入れ替わる限定を合わせ9~12種。人気筋は、県産牛乳のジェラートにチェリーシロップを混ぜた「アマレーナ」、ヘーゼルナッツのジャンドゥーヤを使った「バーチ」、小松市の丸七乳業の牛乳を使った「ミルク」など。そのほか、県産の紅はるかを使った「さつまいも」、国産レモンを使った「レモンヨーグルト」なども。
1フレーバー=460円、2フレーバー=500円、3フレーバー=580円。テークアウトは1フレーバー=440円で用意する。冬に向け11月のオープンとあり心配の声も聞かれたが、アイス好きで知られる石川県人の需要もあり「冬こそジェラート」を求める地元人のほか、観光客や外国人の利用も多い。
クリスマスにはクルミのリキュールを使ったメニューや、スパイスを使ったキャラメル味を投入し、正月シーズンには餡子(あんこ)やきなこ使った限定メニューを提供するなど、季節に合わせたメニュー開発を行う。「イタリアのジェラテリアは社交場として温かい場所だった。地域とつながるような店としてコミュニケーションを大切にし、行事に合わせた限定メニューも開発したい」と話す。
営業時間は12~19時。火曜定休。