金沢の大野町周辺で5月19日、「金沢まちあるきツアー 大野エリア編」が開催された。主催は金沢クリエイティブツーリズム推進機構。
今回のツアー企画は同団体の会議で新しいエリアのクリエーティブ資源の発掘として、大野町を対象とすることになったことがきっかけ。大野町の遊休施設をリノベーションし、アートな街として打ち出す「金沢大野くらくらアートプロジェクト」の代表も務めた、同団体副代表の水野雅男さんをガイドに迎えた。
当日は、しょうゆ蔵を改装した「もろみ蔵」(大野町2)で水野さんからまちづくりと人との関わりについて説明を受けた後、アトリエやショップ、街並みを歩いて回った。大野エリアで受け継がれているまちづくりの良さについて水野さんは「金沢の街中にはないゆったりと流れる空気感を大切にしていること」「町の魅力を感じた人のネットワークで新しいカフェや食堂、アトリエなどを創出していること」を挙げる。
ツアーの参加者からは「迷路のような道路や水辺の雰囲気、車の存在感がないのが、まるでベネツィアみたい」「歴史的な背景や街の人々の思い聞きながら巡ることで、街に対する関心が深まり、また来たいと思った」などの感想が寄せられたという。
ガイドを務めた水野さんは「自分が大好きな街のスポットや作家などを友人に紹介するのが、エスコート役の醍醐味(だいごみ)。市民一人一人がそれぞれの街をエスコートできると、とても趣のある金沢になると考え、期待している」と話す。