能美在住アーティストが九谷焼の植木鉢を制作-活力剤容器も

色絵が施された、九谷焼の活力剤容器

色絵が施された、九谷焼の活力剤容器

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 能美市在住のアーティスト・上出惠悟さんが、植木鉢や植物活力剤の容器などを九谷焼で制作した。5月28日よりG-WING’Sギャラリー(金沢市松寺町、TEL 076-238-0788)で始まった作品展「植物のうつわ」で披露している。

植木鉢のポットドール(左)と珠洲焼の植木鉢

 上出さんは、一般的な素焼きの植木鉢や育苗用の塩化ビニール製ポット、鉢土にさすタイプの植物活力剤の容器、植木ばさみを型取り成形し、九谷焼の製法でそれぞれの形や厚み、表面のざらつき、凹凸、曲線などを細部までリアルに表現した。生地は白く、活力剤容器とはさみには花鳥などをモチーフとした九谷焼の伝統的な色絵を施した。さらに、植木鉢を組み立てたポットドールも制作。鉢には土が盛られ、実際に花や木が植栽されている。

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 「普段は無意識に見ているものを意識的に見てみようというのが僕の作品の一つの要素。モチーフの周辺、景色を表現することで、そのものを意識的に見ることができる。今回は、世の中のほとんどの人が想像するような植木鉢を改めて見つめてみた」(上出さん)

 作品の中には、枯れた植物が入った鉢に活力剤容器が突き刺さったものや、九谷焼の植木バサミとともに剪定(せんてい)中の木を演出したものも。同展を企画し、植栽を行った同ギャラリーの中西研大郎さんは「枯れていく姿の寂しさや悲しさを豊かさに変えて鑑賞できるのがアートの特性。シーンをつくることによって鑑賞者の中にストーリーを生み出すことができる」と話す。

 同展は、珠洲焼作家の篠原敬さんとのコントラスト展。篠原さんは植物が入った塩化ビニール製ポットを覆う鉢カバーや角鉢を制作しており、アートとしての九谷焼とクラフトとしての珠洲焼、磁器の白と陶器の黒が対照を成している。

 開廊時間は10時~17 時。6月1日まで。

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