金沢市民芸術村(金沢市大和町1)で6月21日、毎年夏至の日にだけに行う「100万人のキャンドルナイト2024」が開かれた。
金沢市民芸術村アート工房が企画し、今年で15回目。電気を消して環境について考える環境省の「ライトダウンキャンペーン」の一環として毎年行っている。金沢のキャンドルショップ「キャンドルZEN」のRIKIさんが手がける装飾をはじめ、「石川の石を彫ろう」のメンバーによる石あんどんや、学生ボランティアなどが設置したキャンドル合計約6000個が夏至の夜を幻想的に彩った。今年は水に浮かぶキャンドルが初登場したほか、能登半島復興への願いを込め、子どもたちの書いた短冊が付いた風鈴も飾った。
開始時刻の19時を迎え、薄暗くなり始めた会場にキャンドルの明かりがともると、親子連れや若者など多数の来場者が写真を撮るなどして、思い思いの時間を過ごした。
アート工房ディレクターの寺西由佳さんは「昨年の倍近いたくさんの人に来ていただいてうれしい。今年は音楽演奏をなくし、静けさの中、キャンドルの明かりと風鈴の音色を聞きながら、能登の復興に思いをはせてほしい」と呼びかける。