金沢でグループ展「ハコ展」-ジャンルの異なる作家が箱を競作

作家たちが制作した箱を展示

作家たちが制作した箱を展示

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 ジャンルの異なる地元アーティストたちによるグループ展「ハコ展」が、「ハコ」の語呂合わせにちなみ8月5日より、アートスペース「pARa:siTe(パラ:サイト)」(金沢市松寺町子 G-WING’Sギャラリー内、TEL 076-238-0788)で始まり、作品として制作された箱がそれぞれの存在感を漂わせている。

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 出展作家は上田晋(書)、上出惠悟(九谷焼)、川嶋貫介(建築)、桐本泰一(輪島塗)、田聡美(ガラス)、山田真子(山中塗)、山本基(現代美術)の各氏。上田さんを除く6人の作品でオープニングを迎え、上田さんの作品が後日加わる。

 同展は「空」と「無」をテーマにした企画。キュレーターの中西研大郎さんは中身が無い故に価値を持つ箱に注目し、箱そのものを作品として表現するよう各作家に制作を依頼した。作品の大半は新作。

 上出さんの作品は、器などを入れる桐箱の形を模した九谷焼製の箱で、作品購入の際には木製の共箱が付く。川嶋さんはA4コピー用紙を重ねて一部を切り取り、建築物的な空間を生み出した。桐本さんは、あすなろと朴の素材感を生かした箱、銀彩を施した蓋桐箱(ふたきりばこ)、傷がつきにくい蒔地小箱を出展。田さんは、レースのような模様をあしらったガラスの小箱を制作した。山田さんの作品は、塔型オブジェとして楽しむことができ、入れ子形式での収納も可能な3点セットの塗り物。山本さんは、迷路を中に閉じ込めたようなガラス作品に挑んだ。

 開催時間は9時~17時。13日~17日は休業。今月24日まで。

G-WING'Sギャラリー 

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