野々市町に夫妻で自転車店開く-医者の勧めで始めた自転車が本業に

「Velow’s」を経営する西村さん夫妻

「Velow’s」を経営する西村さん夫妻

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 野々市町粟田に今年1月にオープンした自転車専門店「Velow’s(ヴェローズ)」(野々市町、TEL 076-287-0114)が人気を集めている。

「Velow’s」の店内。店名はフランス語で自転車を意味する「Velo」から

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 同店を経営するのは西村茂昭さん・郁子さん夫妻。住宅街の一角にある車庫兼倉庫を改装したもので、店内は自転車店というより雑貨店のような雰囲気。茂昭さんはアパレル店経営や医療機器設計など異色の経歴の持ち主だが、3年前に体調を崩し、手術を前に心肺機能を高めるのに最適と医師に勧められたのが自転車だった。

 もともと機械いじりが好きだったという茂昭さん。健康を取り戻してからも自転車との付き合いは続き、金沢市の自転車販売店での勤務を経て、自宅で自転車販売と修理の仕事をスタートした。当初は知り合いから依頼があれば自転車を販売するというスタイルだったが、地元に密着して商売をしたいという思いから、今年1月に店舗をオープン。店を構えたことで、近所の人も気軽にパンク修理に訪れてくれるようになり、白山麓へツーリングに向かう途中にふらりと立ち寄ってくれるライダーも増えるなど、人の輪が広がっているという。

 「医療機器の設計の仕事は、ドクターの特注で製品をオーダメードするものだった。洋服の販売ももちろんだが、どうやら私は『自分の色を出していく』ことが好きなよう」と笑う茂昭さん。メーカーから仕入れた自転車をそのまま売るのではなく、サドルの色を選んだり、部品を変えたりするなどして、「ちょっとしたカスタマイズ」にこだわりをみせる。「無名ブランドのものでも質が良くて面白いものを発掘していきたい」と意気込む。

 自転車のある暮らしそのものを楽しんでもらおうと、「PEDAL.E.D(ペダルアーディー)」「Rin Project(リンプロジェクト)」のカジュアルウエアや、女性向けの明るい色使いのサイクルグッズも扱っている。店内の一角には口コミでファンが多い郁子さんの手作りアクセサリーも置き、こちらを目当てに来店する客もいるという。

 「自分自身が健康づくりから自転車の世界に入ったので、まずは自転車に乗って体を動かすことの楽しさを知ってほしい」と茂昭さん。

 営業時間は13時~19時(4月中は無休)。

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