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金沢で陶芸家・酒井智也さん個展 石川県初開催、独特な造形と色付けの130点

金沢のギャラリーで開催中の「酒井智也 個展」

金沢のギャラリーで開催中の「酒井智也 個展」

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 アトリエ&ギャラリー「creava(クリーヴァ)」(金沢市長町2、TEL 076-231-4756)で現在、「酒井智也 個展」が開催されている。

【VRで読む】アトリエ&ギャラリー「creava」で開催中の「酒井智也 個展」

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 酒井智也さんは愛知県の自動車メーカーで旋盤を使った金属加工に従事したが脱サラし、名古屋芸術大学陶芸専攻で学んだ後、美術教諭を経て陶芸作家として独立したという経歴を持つ。自身の経験から得た技術を用い、電動ロクロの性質を生かしながら作ったパーツをパズルのように組み合わせて独特の色彩を施した陶芸作品を制作する。同ギャラリーの川岸いずみさんは「酒井さんの作品は動物のようにも建築物のようにも見える不思議な造形に、陶芸の枠にはまらないカラフルな着色を施す点が特徴。作品の色や形に対し、見る人それぞれの想像力やこれまでの経験で異なるイメージが引き出される」と話す。

今回、石川県初となる個展では主に器とオブジェを約130点展示販売する。酒井さんの新作となる、壁かけのオブジェ「Memory Composition」やマットな質感とつや感のあるカラーリングが融合した「ReCollection 2022」シリーズも展示。器は湯飲みに近い形の「cup」(8,800円)や底部に3本の脚が特徴の「Leg Cup」(1万5,400)円、一輪挿しにもオブジェとしても使えるという「Fragment vase(フラッグメント ベース)」(9,900円)など、購入者によって使い道が広がる作品が並んだ。

川岸さんは「東京の展示会でコンテンポラリーアートにも伝統工芸にも通じる酒井さんの作品を見て衝撃を受けた。ポップな工芸作品が珍しい石川県で個展を開くことで、地元のアートファンにも工芸ファンにも楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 開場時間は11時~17時。水曜・木曜定休。入場無料。8月28日まで。

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