金沢を舞台にしたドラマ「鈍色ショコラヴィレ」の制作発表会が6月2日、市内で行われた。
ドラマは会社員の傍ら、ブログやSNSで大好きな金沢のお菓子を発信する女性の物語で、主演を元モーニング娘で女優の新垣里沙さんが務める。ドラマを企画したのは、石川県内の菓子店から集めた商品を一堂に販売するセレクトショップ「ジュプランサ」(笠市町)プロデューサーの能崎将明さん。
能崎さんは同店の立ち上げ時から「金沢をショコラの街に」というコンセプトを掲げており、金沢が総務省の家計調査でチョコレートの消費量1位であることや、魅力的な店舗や菓子職人が多くいることを、まずは金沢市民や石川県民に広くアピールしたいと考えていた。
今回、さらなる取り組みとして映像コンテンツを使ったPRを模索していたところ、金森正晃監督と出会い、連続ドラマを通じて金沢の菓子を紹介していく企画に至ったという。ドラマのタイトルである「鈍色(にびいろ)」は日照時間が短い金沢の曇空を指しており、「鈍色の空も晴れ渡らせるようなお菓子」という意味が込められている。
作品には実際に金沢市内で営業する菓子店や商品なども登場する予定で、能崎さんは「ドラマには地元の方に、多く関わってもらいたいと考えている。店や人はもちろん、よく知った場所や風景なども登場させ、みんなで作った地元のドラマとして放送を楽しんでもらえたら」と意気込む。
今夏、市内を中心に撮影を開始し、2022年2月にMROテレビで全5話放送予定。