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GoTo商店街採択 近江町市場、毎年恒例の「大行燈まつり」開催へ

役者絵をあしらった入り口の大行燈に加え、70基以上の小行燈で場内を彩る

役者絵をあしらった入り口の大行燈に加え、70基以上の小行燈で場内を彩る

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 藩政時代から300年続く近江町市場商店街(金沢市上近江町、TEL 076-231-1462)で10月29日、毎年恒例の「大行燈(おおあんどん)まつり」が始まった。

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 近江町市場の守護神ともいわれる市姫神社(尾張町2)の祭礼に倣い市場でも行燈を掲げたのが始まりとされ、数十年続く伝統の秋まつり。今年は新型コロナウイルスによる打撃で協賛金を集めることができず開催が危ぶまれていたが、国のGoTo商店街事業の1次募集に採択され開催できることとなった。申込期間は短かったものの、感染対策を早期から積極的に行い、マスク着用を呼び掛ける看板の設置や場内アナウンス、個々の飲食店でも順番待ちの列の解消を図るなど、市場全体で啓発活動に力を入れていたことから、スムーズに申請が運び採択にこぎ着けたという。

 毎年恒例となっていたマグロの解体販売やステーキ肉の販売の代わりに、今年はスタンプラリーを実施し、抽選で魚や青果、酒などの県内産品や商品券が当たるようにした。さらに、500円や1000円など商品券が使いやすい金額設定でお買い得商品を各店に置き、多くの店を回ってもらえる仕掛けづくりも行う。

 同市場では春と秋のおまつりのほか、季節ごとに発行する広報誌や、市場で働くプロの技を学ぶ講座、親子で市場探検や料理教室を楽しめる「親子おみちょ体験」など、市場に親しんでもらえるような企画を行っている。今回のまつりではそれらの検証を図り、若い世代の地元客にも足を運んでもらえるような運営方法の検討に役立てるという。

 近江町市場商店街振興組合事務長の江口弘泰さんは「伝統のまつりを中止することなく実施できてほっとしている。地域共通クーポンや、おみちょ元気回復商品券の後押しもあり、10月に入ってから客足がだいぶ戻ってきている。地元のお客さまに愛され親しまれる近江町市場として、さらに活気を増していきたい」と話す。

 まつりは11月10日まで。期間中は近江町ふれあい館駐車場、近江町いちば館駐車場、近江町パーキングが1時間無料となる。11月7日のカニ解禁日には、金沢の海の幸マスコットキャラクター「さかなざわさちこ」が来場し、例年の振る舞い鍋に代わってカニのシーズン開始を盛り上げる。

後援申請20141009
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