白山麓の旧吉野谷村地区で里山事業の多角化経営に取り組む山立会(白山市木滑西、TEL 076-255-5579)が、先月から週末限定で事務所を解放し、レストラン「いちろ」として営業を始めた。
【VRで読む】白山麓で里山事業に取り組む山立会が「なめこスムージー」販売 夏なめこで集客
同社は、野生動物管理サービスや、羊の放牧、なめこや山菜の生産など、中山間地域の産業を総合的に行うことで、年間を通じて安定的な経営と地域の活性化を図ることを目標に、2017(平成29)年に設立。ジビエの販売、農業体験や狩猟体験などの里山ツーリズムなども行っている。2年後を目標に事務所を改装し、レストランの通年営業とまちづくりの拠点にすることを目指す。
新商品の「なめこスムージー」(500円~)は、独特のとろみが特徴で、なめこのペーストをメインにフルーツや豆乳で甘味や酸味を加え、飲みやすく仕上げている。バナナがベースの「ホワイト」のほか、ミックスベリーを加えた「レッド」、小松菜とパイナップル、キウイフルーツの「グリーン」など3種がそろう。
同社が生産する「木滑なめこ」は1粒が30グラム、大きさが10センチにもなる巨大な「でけえなめこ」など7サイズ展開を図っており、軸が太くしゃきしゃきとした歯応えが人気。白山麓地域の飲食店や宿泊施設のほか、全国からも引き合いがあるという。夏場のなめこの生産量を上げるため、店でなめこ料理を提供し、多様な食べ方を提案することで、安定供給につなげる狙い。
8月22日・29日には、なめこ料理のフルコースを楽しむプランを企画しており、なめこ工場の見学や収穫体験も行う。定員は各日10人で要予約。開催時間は11時~13時30分。参加費は、高校生以上=3,000円、中学生以下=2,500円。
山立会代表の有本勲さんは「なめこのぬめり成分には、粘膜の保護作用や夏バテ予防にも効果があると言われており、冬だけでなく夏にもなめこを食べてもらいたい。とれたてのなめこの食感はここでしか味わえないものなので、ぜひ多くの人に新鮮ななめこを知ってもらえれば」と話す。
レストランは、11時~14時、土曜日曜のみ営業。