金沢でAIに関する新しいコラボレーション発展のための場として開催している「ZENKEI AI フォーラム 第3回」が7月24日、ITビジネスプラザ武蔵(金沢市武蔵町14、TEL 076-224-6340)4階オープンサロン「CRIT」で開催された。主催は機械学習・深層学習のメソッドの普及や開発を行う全景。
【VRで読む】7月24日に開催された「ZENKEI AI フォーラム 第3回」
同社でのサービス開発を通して実感してきたディープラーニングのインパクトとビジネスにおける重要性を幅広く共有することを意図し、開催している同フォーラム。業種を問わず、プログラマーに代わって、コンピューターによるサービスを構築できることを普及し、各方面でディープラーニングに携わっている人がゲストとして登壇している。
当日はファランクスウェア代表の加藤真透さんが「俺と最近のクラウドAI系サービス」と題し、アマゾンやマイクロソフト、グーグルなどの大手事業者のAIサービスを紹介。ビジネスとマッチしたサービスを見つけるための手掛かりへと導いた。
AIを用いたシステム開発を行う大島圭祐さんは「AI開発に必要なもの」と題し、開発者の目線からAI開発の舞台裏やAIを利用したアート作品作りプロジェクトにも触れた。
「深層学習の研究事例」について話した福井大学の長谷川達人さんは、自身の大学での深層学習の講義や、研究室で行っている深層学習の研究事例などを紹介し、会場の参加者へ研究者の立場から深層学習の有効な活用を行うためのヒントを提示した。
今回から、同社でAIの研究開発に携わる古川郁衣さんによる「ゼロからはじめるAI」がスタート。第1回となる今回は、昨年のセミナーでも実施した「犬とネコの写真の自動分類」から発展させた「人間の顔写真から犬顔か猫顔かを判断する」方法を紹介し、「どなたにもすぐにAIに触れていただける」と話した。
ZENKEIラボラトリーチーフエンジニアの市來健吾さんは「同フォーラムでは日頃ディープラーニングに関わっているさまざまな人の活動を共有していきたい。オンラインで公開しているフォーラムページでも皆さんと相互にコミュニケーションしていけたら」と話す。
次回は8月28日に開催予定。詳細は今後、ホームページなどに掲載する。