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金沢21美で金属造形作家・久野彩子さん個展 都市部の風景を鋳造で表現

金属造形作家・久野彩子さんと作品「metropolis」

金属造形作家・久野彩子さんと作品「metropolis」

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 若手作家の個展シリーズ「アペルト11 久野彩子 都市のメタモルフォーゼ」が現在、「金沢21世紀美術館」(金沢市広坂1、TEL 076-220-2800)長期インスタレーションルームで開催されている。

【VRで読む】金沢21世紀美術館で開催中の「アペルト11 久野彩子 都市のメタモルフォーゼ」

 久野彩子さんは武蔵野美術大学在学中に金工を専攻し、鋳造技術を生かしたロストワックス精密鋳造技法や、石こう埋没鋳造技法で作品を制作。石こうで型を作り、中に真ちゅうやシルバーなどの金属を流し込んだ一枚板の作品や、パーツをパズルのように組み立てた7点を展示する。

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 久野さんの作品の軸になるのは「都市空間」で、建築物やビル群、幹線道路や線路が地図上に走る様子を、窓や階段、記号をイメージした細かなパーツで表現。47都道府県を造形した「+81」は、グーグルアースでそれぞれの都道府県を見たときに、建物の密度が多い場所を金属のパーツで構築し、山や平野部など自然が残るエリアと差別化した。木材が最終的には金属に変わる「浸蝕」は、元あるものが変わっていくことで、新たなものが生み出されていく様子を表す。

 今回が金沢では3回目の展示となった久野さんは「2017年に第3回金沢・世界工芸トリエンナーレに出品・入選し、翌年出展した金沢市立安江金箔(きんぱく)工芸館の特別展『金属工芸展』に続いて、工芸都市として魅力のある金沢市で個展を開催できることに縁を感じる」と話す。「自然など元あったものが、人工的なものや都市部に浸蝕されて様変わりすることはネガティブに捉えられがちだが、建築物や都市には新しいものを生み出す力強さや生命力を感じる。作品を通し、見る人によってさまざまな視点で受け取っていただければ」と呼び掛ける。

 開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜(7月15日、8月12日、9月16日、23日は開場)、7月16日、9月17日休場。入場無料。9月23日まで。

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