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金沢21世紀美術館で若手作家の個展シリーズ 第9弾は西村有さん絵画

西村さんの作品 「scenery passing(out of town)」 2018

西村さんの作品 「scenery passing(out of town)」 2018

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)で現在、若手作家の個展シリーズ「アペルト09 西村有 paragraph」が開催されている。

【VRで読む】「アペルト09 西村有 paragraph」会場の様子

 若手作家に注目する同シリーズは、「世界の『現在』とともに生きる美術館」として新しい動向に目を向けながら作家とキュレーターが共に作品発表の機会を創出。「未来の創造への橋渡し」を目指す。「アペルト」はイタリア語で「開くこと」の意。

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 シリーズ9回目となる同展では、1982(昭和57)年生まれ・神奈川県出身、多摩美術大学で油画を専攻した西村さんにフォーカスする。若手の登竜門とされる展覧会で数多く受賞し、作品展示の構成技術にも長(た)ける西村さんが展示空間で物語を表現する。会場には13点が展示され、大小さまざまな作品を通して鑑賞者が物語に入り込むような構成となる。

 日常の何気ない風景や行為から「生活の中の充足した時間」の断片を一枚の絵の中に重ね合わせて作品を描く西村さん。その画風はぼんやりしたタッチと色調で現実離れした印象も受ける。個展タイトルの「paragraph(パラグラフ)」は「段落」や「ひとまとまり」という意味で、展示室にちりばめられた絵画をじっくりと見る(読む)ことで、西村さんが描きためてきた日常の豊かな時間と風景が物語となって語り掛ける。

 西村さんは「描きたいイメージと制作の中で新しく派生していくイメージ、その間にある時間や奥行きの中に、自分の作品はある。展覧会という作品の連なりのなかで、散らばった景色を紡いでいきたい」とコメントを寄せる。

 開場時間は10時~18時(金・土曜日は20時まで、来年1月2日・3日は17時まで)。休場日は、月曜(12月24日・来年1月14日・2月11日は開場)、12月25日・29日~来年1月1日・15日、2月12日。3月24日まで。

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