![店内の様子](https://images.keizai.biz/kanazawa_keizai/headline/1558340812_photo.jpg)
「おすしと和食 はた中」(金沢市此花町4、TEL 050-3503-3200)が4月20日、金沢駅の近くにオープンした。
【VRで読む】金沢駅近くのすしと和食の店「おすしと和食 はた中」
運営するのは、金沢市内で外国人をターゲットにした宿泊施設を展開する「グッドネイバーズ」(此花町4)。
店主で料理長の畠中亜弥子さんは奈良県出身。日本料理店や和菓子店などで修業していたが、外国人客に素材や調理法について十分説明することができないことにもどかしさを感じるようになり、2017年からマレーシアの高級すし店で働きながら独学で英語を学んだ。一方、同社オーナーの吉岡拓也さんは、運営するホステル「off」(此花町4)の隣家を活用し、外国人観光客向けの飲食店の出店を計画していた。
昨年、共通の知り合いを通じて、板前としての経験があり英語も堪能な畠中さんに吉岡さんが声を掛け、今回の開業にこぎ着けた。
店舗は築70年ほどの町家で、カウンター10席、テーブル16席を設ける。目指すのは「あったかくて楽しい店」。すしをメインに和食のアラカルトも豊富にそろえ、日本酒やワインなどと一緒に自由に楽しめるような雰囲気にした。時価表示ではなく全て価格を明示するなど、カウンターですしを食べるのが初めての人も気軽に来店してもらえるよう配慮する。
英語のメニューを用意するほか、畠中さんをはじめ多くのスタッフが英語を話すことができ、外国人客にも丁寧に説明する。ウェブサイトも英語に対応し、20分前までオンライン予約できる。英語での説明は外国人客に好評で、畠中さんは「料理についてだけでなく日本の習慣や文化についても伝えることで、満足いただいているようだ」と話す。
「自分たちが本当においしいと思うものだけを提供したい」と畠中さん。旬の素材や厳選した調味料などを使い、「体に負担の少ない料理」にもこだわっているという。「地元の方にも観光客の方にも喜んでいただけるお店になれたら」と笑顔を見せる。
営業時間は18時~23時。水曜定休。