ひゃくまんさんをかたどった焼きまんじゅう「ひゃくまん焼き」を販売する「多華味屋(たかみや)」(金沢市東山1、TEL 076-208-3345)が4月1日、東山にオープンした。
【VRで読む】東山にオープンした「ひゃくまん焼き」の店「多華味屋」
店舗は築150年の町家。オーナーの高宮一浩さんの曽祖父が大正時代に手に入れ、豆腐店を経営するなど代々所有してきたが、ここ15年ほどは空き家になっていた。高宮さんが自分の代で改修し、新しい事業を始めることを決意。観光客だけでなく地元の人も気軽に立ち寄れる店として、石川県観光PRマスコットキャラクターのひゃくまんさんをかたどったオリジナル商品「ひゃくまん焼き」を看板に店を開いた。
ひゃくまん焼きは、定番の「あんこ」「カスタード」(以上200円)に加えて、「本日のお薦め」として「豆腐レアチーズ」「黒豆あん」「抹茶クリーム」(以上250円)などを用意。あんこはあんの専門店「真田製あん」(京町)が作る和菓子用のあっさりした粒あん、カスタードは濃厚な甘みのクリームを使っている。店頭に焼き器があり、スタッフがひゃくまんさんの型を使って焼く姿を間近で見ることができる。「金澤珈琲(コーヒー)」「加賀棒茶」(以上400円)などドリンクも振る舞う(価格は全て税別)。
店内には、カウンター4席、テーブル8席、座敷8席を備える。古い着物や帯をリメークしたアクセサリーやバッグなども販売するほか、「花嫁のれん」を掲げたりテーブルに折り紙を用意したりするなど、和の雰囲気が漂う。折り紙は外国人観光客にも人気で、日本人客が折り方を教えるほほ笑ましい姿が見られるという。
高宮さんは「ひゃくまん焼きを皆さんに親しんでいただける商品に育てて、地元の方にはふらりと寄って落ち着ける場所に、観光客の方には一息ついてもらえるような場所になれれば」と話す。「今後はメニューを増やし、2階の座敷でイベントなども行いたい」とも。
営業時間は11時~18時(土曜・日曜は10時~、売り切れ次第終了)。火曜定休。