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西日本JRバスが特別仕様の貸し切り観光バス「花嫁のれん第二章」 伝統美あしらう

「花嫁のれん 第二章」バスの車体

「花嫁のれん 第二章」バスの車体

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 西日本ジェイアールバス(大阪市)が4月、北陸を広域に巡る特別仕様の観光貸し切りバス「花嫁のれん 第二章」を導入した。

【VRで読む】西日本JRバスが導入したチャーターバス「花嫁のれん 第二章」

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 2015年に運行を始めたJRの観光列車「花嫁のれん」の人気を受け、列車では回れない観光地を広域に巡る交通手段として「第二章」と名付けた。嫁入り時に花嫁がくぐる「花嫁のれん」は、能登・加賀・越中で始まった婚礼の風習の一つ。

 同バスでは客室入り口に掛けられた「のれん」をくぐり、道中の幸運を願う仕掛けを施す。快適さから実績のある同社の夜行高速バス「グランドリーム号」をベースにした設計で、外装と内装には加賀友禅など伝統美をあしらう。

 外装は加賀友禅作家の毎田健治さんが「石川の華やかな四季」をテーマに手掛けた。「当初は紙にデザイン画を依頼したが、友禅ならではの『ぼかし』の風合いを出すため布地にこだわって制作された」と同社北陸支店長の大久保範繁さん。シートやカーテンも外装に合わせたデザインとし、天井の青色は加賀藩前田家の奥方御殿「成巽閣(せいそんかく)」の「群青の間」をモチーフとする。

 独立型で1列に3席のシートは全28席。各座席にレッグレスト、フットレスト、100Vコンセントを備え、フリーWi-Fi、空気清浄機付きエアコン、冷蔵庫と湯沸かし器、カラオケを楽しめるなど快適さも追求した。

 通常は貸し切りでの運用だが、4月27日~5月6日は金沢駅~和倉温泉間の高速乗り合いバスとして運行する。金沢駅発は千里浜なぎさドライブウェイ、気多大社を経てバスならではの楽しみ方を企画した。1日2往復で、金沢駅発=7時20分、13時20分、和倉温泉発=10時20分、17時。料金は片道1,500円。

 GW中のチケットは「高速バスネット」、西日本JRバス電話予約センター(TEL 0570-00-2424)と主な旅行会社などで販売。通常の貸し切りバスツアーは、主な旅行会社で企画・販売するほか、同社主催の「Gran Tripめぐりしあ」で随時販売する。

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