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工芸作家と地元企業がコラボ「金沢おいしい工芸」 17作家が23作品

陶磁作家の吉岡さん(左)、ガラス工芸作家の加藤さん(中)、金沢青年会議所の鍛治さん(右)

陶磁作家の吉岡さん(左)、ガラス工芸作家の加藤さん(中)、金沢青年会議所の鍛治さん(右)

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 金沢市内の企業と工芸作家のマッチングイベント「金沢おいしい工芸」が、石川県内の各店舗や展示会を舞台に開催されている。

【VRで読む】ひがし茶屋街の「しら井」で開催した「金沢おいしい工芸」

 イベントを主催するのは「金沢青年会議所」(金沢市長町1)。いかに工芸を金沢市民の生活へ取り入れていくかを考え、市民に身近に親しまれている飲食関係の企業に協力を要請。石川県内で活躍する17人の工芸作家の23作品を、6つの企業がサービスに取り入れて提供する。

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 金沢青年会議所の鍛治渉さんは「工芸をもっと身近に取り入れてもらいたいと考えたとき、生活様式の多様化や西洋化もあり、現代のライフスタイルになじみにくいという課題を感じた。地元に根付いている企業に協力をいただき、金沢市民の皆さんに興味を持っていただくことで、工芸を生活に取り入れるきっかけがつくれれば」と話す。

 作品は参加企業の各店舗で展示・販売したり、限定メニュー用の器として使用したりするほか、10月11日~14日まで「金沢21世紀工芸祭 工芸回廊」の一環として、ひがし茶屋街のギャラリー「しら井」(東山3)で全作品を展示した。

 芝寿しや柴舟小出とコラボした、ガラス工芸作家の加藤裕也さんは「自身が感じた商品のインスピレーションと、企業の考える商品イメージともすり合わせをしながら作品を完成させていった。普段一人でものづくりをする際にはない、企業との意見交換が面白く、コラボレーションの醍醐味(だいごみ)だと感じた」と振り返る。

 「加賀唐津朝鮮台皿」を出品した陶磁作家の吉岡さんは「メープルハウスからは出来上がった作品を見てコラボ商品を考えるので、作家性を出してもらえればとの要望をいただいた。辰口の登り窯を使い、切り欠けで有と無を表す自身の作品シリーズの一つとして制作した。金沢21世紀美術館内の『Fusion21』で季節限定のデザート皿として使ってもらっている」と話す。

 鍛治さんは「かつて旦那衆文化が金沢の工芸を支えていた。ビジネスの中に工芸を組み込んで行くことは、金沢の企業にとってもイメージアップにつながるはず。イベント期間だけでなく、これから先も企業と工芸作家とのつながりが続いていくことを強く願う」と呼び掛けた。

 今月17日~23日には、「めいてつエムザ」(武蔵町)内「黒門小路」で全作品を展示・販売。11月23日・24日は「金沢文化サミット」で全作品を展示する予定。