地図メーカーのゼンリン(福岡県北九州市)が9月5日、「片町きらら」(金沢市片町2)内の生活雑貨店「金沢ロフト」で地図ステーショナリー「mati mati(マチマチ)」金沢版を発売した。
20~30代の女性社員によるプロジェクトチームがこれまでの地図の「機能的価値」ではなく、地図柄や街の特徴に着目して企画。住宅地図データを基にデザインした文具のラインアップは、「3ポケットA4クリアファイル」「マスキングテープ」「B5幅正方形ノートパッド」「付箋」の4種。「3ポケットA4クリアファイル」は3ポケットの特長を生かし、地図データの「建物の層」「道路の層」などレイヤー構造をイメージし、重ね合わせると1枚の地図が完成する。
2016年1月の「丸の内」「表参道」「吉祥寺」「福岡・天神」から、「京都」「梅田」「神戸」「横浜」「仙台」「札幌」「名古屋」「広島」の12エリアを順次シリーズで発売。今回は「旅先として若い女性に人気があるとされるエリア」であることや、地図ステーショナリーを初めてテスト販売した「ゆかりの場所」であることから、金沢を新たに加えたという。
同商品はその街にまつわる文化・歴史などのテーマに基づき、マークやイメージカラーを地図デザイン上に表現している。金沢版のテーマは「和菓子」。同社の地図データから「和菓子処(どころ)」「甘味処」がある場所を抽出し、和菓子のアイコンで表示している。
同社ビジネス企画部の福原菜美さんは「『mati mati』が金沢の魅力を再発見できるきっかけになれば。地図柄を通じたコミュニケーションツールとして使っていただけたら」と話す。
販売は金沢ロフトをはじめ、文具雑貨店・書店等で順次取り扱いを始める。価格は、3ポケットA4クリアファイル「3LAYER mati FILE」(380円)、マスキングテープ「STREET MEMO TAPE」(430円)、B5正方形ノートパッド「MAP WRAP NOTEPAD」(380円)、付箋「TRAVEL TAG FUSEN」(480円、以上税別)。