産官学連携の地域活性化プロジェクト「大学生観光まちづくりコンテスト2017」の北陸ステージ本選が9月5日、金沢アートホール(金沢市本町)で行われた。運営はJTB中部。
【パノラマVR】「大学生観光まちづくりコンテスト2017」ポスターセッションの様子
実践的な教育の場として、大学生の自由な発想から生まれるアイデアを地域活性化に生かそうと企画された同プロジェクト。2011年から開催され7年目。今年は北陸・インフラツーリズム・多摩川・大分の4ステージを設け、全体でのエントリー数は92大学から241チームで1412人。単なるツアー企画ではなく、地域資源を発掘・活用した地域活性化プランとすることが条件。参加者は基礎講座、現地でのフィールドワークを経て成果発表を行う。
2回目となる北陸ステージには34大学から54チームで344人がエントリーし、本選に13校12チームが進んだ。石川・富山・福井の3県を対象地域に、「文化振興を促す」「若者を呼び込む」のいずれかをテーマに選ぶ。2県以上の2市町村以上を盛り込んだ「観光まちづくりプラン」を作成し、各チームが熱気あふれるプレゼンテーションを行った。
企画の新規性、創造性、集客力、実現可能性などの基準で審査が行われ、最高賞の「観光庁長官賞」に山梨英和大学のブランディング研究会による「観光が育む北陸の文化と自然、世界遺産がつなぐ人的ネットワーク」が選ばれた。越前和紙と能登の農家民宿でフィールドワークを行い、海外の富裕層をターゲットにした本物志向の体験型プラン、文化や自然の保全と共創の仕組みを提案し、具体的で実現性のある内容が高く評価された。
各ステージから選出された優秀賞受賞チームによる発表会が、東京ビックサイトで開催される「ツーリズムEXPOジャパン」(9月21日~24日)内で行われる。