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しいのき迎賓館で「蜷川実花・宏子二人展」-入館者100万人達成

開場式であいさつする蜷川実花さん。右は宏子さん

開場式であいさつする蜷川実花さん。右は宏子さん

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 しいのき迎賓館(金沢市広坂2、TEL076-261-1111)で現在、「蜷川実花・蜷川宏子二人展 写真とパッチワーク・キルト、母と娘のコラボレーション」が開催され、来場者が華やかな作品世界を楽しんでいる。

赤や黄色、紫の花の写真と趣向を凝らしたキルト作品が並んだ会場

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 実花さんは演出家、蜷川幸雄さんの長女。日本を代表する写真家として知られ、各地で個展を開催しているほか、広告やファッションも手掛け多方面で活躍している。宏子さんは蜷川さんの妻で、実花さんら2人の娘を育てる傍ら、パッチワーク・キルト製作に打ち込んできた。現在はキルト作家として、月刊誌に連載を執筆している。

 初日は開場式が行われ、ピンクのブラウスと黒のショートパンツ姿の実花さんは「母の色味と私の色味はとてもよく似ている。私が写真を始めたのと、母がキルトを始めたのはちょうど同じ時期だったので、家の中に同じ色があふれていた。作品から母と娘の血のつながりも見ていただければ」と来場者に呼び掛けた。白のワンピース姿の宏子さんは「私が実花の写真の一番のファンなので触発された」と話し、仲の良さを印象づけた。

 会場には、花の写真と色彩豊かなパッチワーク・キルト、合わせて約150点を並べる。キルトは花型や丸型の布地を組み合わせた愛らしい作品が多く、来場者は「かわいい」「私も作ってみたい」などと話しながら細部に見入っている。キルト作品を集めた部屋と、布製のイチゴのケーキ、ティーセットも注目を集めている。

 開場時間は10時~18時(金曜・土曜は20時まで)。入場料は、一般=800円、大学・高校生=600円、中学生以下=500円。8月21日まで。

 旧石川県庁本庁舎を改築し、昨年4月10日にオープンした同館の入場者は6日、100万人を超え、100万人目の金沢市乙丸町、会社員杉本貴洋さん(35)と妻、みきさん(33)、長女瑚々亜ちゃん(5)、次女乃々葉ちゃん(3)、三女琉々那ちゃん(1)一家と谷本正憲石川県知事がくす玉を割って祝った。杉本さんには記念品として、同迎賓館内のレストラン「ポール・ボキューズ」の食事券や九谷焼の皿などが贈られた。

 谷本知事は「1年4カ月で100万人目をお迎えすることができた。来館者の皆さんに感謝している」とあいさつし、同展を見に訪れたという杉本さんは「びっくりした。イベント情報を見て、また来たい」と話し喜んでいた。

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