白山で「ソーラーラジコンカー」コンテスト-全国の高校生が技能競う

スタートを切るソーラーラジコンカー

スタートを切るソーラーラジコンカー

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 工業系学科で学ぶ高校生が技能を競う「全国ソーラーラジコンカーコンテスト2010 in 白山」が8月6日・7日、白山の白山一里野RCコースで行われ、福井県立春江工業高校の「不死鳥SRC」が優勝した。

ラジコンカーを操縦する出場者

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 コンテストは、太陽エネルギーの利用を通じて、高校生らに地球環境問題や資源エネルギー問題への関心を持ってもらうことが狙い。白山市や石川県などで構成する実行委員会が主催し、毎年開催している。今年は16府県41校107チームが出場。出場者はすべて高校生で、クラスや部活動の仲間同士でチームを組み、試行錯誤を繰り返して完成させた自信作をエントリーした。

 ソーラーラジコンカーは、大きさと、あらかじめ指定されたソーラーパネル3枚を使い、太陽光エネルギーを動力とすることなどが決められているが、車体の材質や形などは自由。フェラーリの「テスタロッサ」をモデルにしたスタイリッシュな車もあれば、軽量化のため厚さ1ミリの木で作った枠組みにフィルムを張っただけのものも登場した。

 競技は、制限時間内に1周約300メートルのコースを何周できるかを競う。スタート位置についた車は合図とともに一斉に走り出し、カーブを曲がり、坂道を上り下りして周回した。敗者復活戦と、3回戦から決勝戦までが行われた7日は雲が広がったため、十分な太陽光を得られずに途中でスピードダウンする様子も見られた。

 石川県内からは6校15チームが出場したが、金沢市立工業高校の「Athlete2010」のベスト8入りが最高だった

 3回戦で敗退した石川県立工業高校3年、丸谷匠君は「この後、県工から出場した3チームが反省点を生かし、力を合わせてソーラーラジコンカーをもう1台作ることになっている。後輩たちに来年の参考にしてもらいたい」と話した。「テスタロッサ」を制作した新潟県立柏崎工業高校2年、佐藤裕太君は「曇ってきたので、スピードが落ちてだめだった。来年はさらに工夫して、もっと速さを追及しながら、デザインも斬新な車で出場したい」と次回に意欲をみなぎらせた。

 会場では、元ラジコン世界チャンピオンの広坂正美さんのデモンストレーションも行われ、出場者が時速100キロメートルでの高速走行や、足を使ったリモコン操縦の技などに見入った。

後援申請20141009
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