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震災復興への願い込め御陣乗太鼓が北陸新幹線延伸イベントで演奏披露

金沢駅鼓門前で演奏を披露する御陣乗太鼓保存会のメンバー

金沢駅鼓門前で演奏を披露する御陣乗太鼓保存会のメンバー

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 金沢駅鼓門前で3月16日、北陸新幹線の石川県内全線開業を記念したイベントが開かれ、能登半島地震で被災した輪島市名舟町の伝統芸能「御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)」が、復興への願いを込めて演奏を披露した。

ファンからもらった写真を見せる御陣乗太鼓保存会事務局長の槌谷博之さん

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 「御陣乗太鼓」は約450年前、現在の輪島市名舟町の住民が、奇怪な面を着けて太鼓を打ち鳴らし、上杉謙信軍を追い払ったことが由来とされる伝統芸能。名舟町出身の男性のみに伝承され、石川県の無形文化財に指定されている。御陣乗太鼓保存会のメンバー18人が県内外で演奏活動を行ってきた。

 名舟町は今年1月1日に起きた能登半島地震で被災し、地域は大きな被害を受けた。太鼓などを保管していた御陣乗太鼓会館も損壊し、メンバーはバラバラになった。同会の太鼓を制作してきた白山市の浅野太鼓楽器店の協力で、太鼓の保管場所や練習スタジオを提供してもらい、集まれるメンバー数人で練習を重ねてきた。

 当日は青空の下、9時、12時に、切れのある力強い太鼓の音色を響かせ、観客からは大きな拍手が送られた。同会事務局長の槌谷博之さんは「今回は、金沢市近郊に避難しているメンバー6人が集まることができた。たくさんの拍手と歓声が聞こえ、うれしかった。輪島の懐かしい面々やいつも見に来てくださる方々の姿も見えて、心強かった。能登で頑張っている、もっと大変な方もたくさんいる。少しでも元気を届けられれば」と話した。

 家族全員が「御陣乗太鼓」のファンという金沢市の森内亜希さんは演奏終了後、槌谷さんに駆け寄り、昨年12月26日に和倉温泉「あえの風」で、御陣乗太鼓を鑑賞した際の記念写真を手渡した。森内さんは「旅行から戻って4日後に地震が起きて本当にショックだった。子どもたちが好きで、毎年、演奏を見るために宿泊に行っていた。これからも応援しているという思いを込めて写真を渡した。また和倉温泉にも行きたいし、一日も早く復興してほしいと願っている」と話す。

 イベントではその他、羽咋市の「能登獅子」や、金沢市の「加賀鳶」などの演技も披露された。北陸新幹線は、石川県の金沢駅と福井県の敦賀駅を結ぶ約125キロの区間が開業。今回の延伸により福井~東京間は最短2時間51分となり、30分程度短縮される。

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