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福岡拠点の作家グループと金沢美術工芸大OGらがテキスタイルアート展

金沢・しいのき迎賓館でテキスタイルアート展

金沢・しいのき迎賓館でテキスタイルアート展

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 染織やテキスタイル、ファイバーアートの作家らが作品を展示するテキスタイルアート展「grasp+KOG3」が現在、「しいのき迎賓館」(金沢市広坂2、TEL 076-261-1111)で開催されている。

岩井美佳さん「満ちる -astrantia-」

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 作品を出展するのは福岡県を拠点に活動するテキスタイル&ファイバーアートグループ「grasp(グラスプ)」の田中恭子さん、南里梨絵さん、垰色スミレさん、戸次竜太さん、吉原美穂さん、中園唯さん。「grasp」の6人は在学時期は異なるが同じ九州産業大学で、染織やテキスタイルを学んだ。年に1度は展覧会を主催する中で、過去に交流があった金沢美術工芸大学工芸科教授の大高亨さんに声をかけ、金沢での開催にこぎ着けたという。

 賛助出展として大高さんも出品するほか、金沢美術工芸大学で大高さんから染織を学んだ岩井美佳さん、新村和泉さん、同大博士課程在学中のO33さんが「KOG3」として参加。外光を取り込む明るいギャラリーAと、対象的に照明を落とした空間で作品が浮かび上がるギャラリーBで約20点の作品を展示する。

 graspの田中さんは平面の長い布にマーブリングと呼ばれる模様を施し、変幻自在に浮遊する集合体を表した「protean」を制作。KOG3の新村さんは複数の糸をより合わせたオリジナルの太い糸を織り込み、自宅がある静岡県の春の風からインスピレーションを受けた作品「吹き紛ふ(ふきまがう)」を展示した。岩井さんは花が咲き散っていくまでの一生を毎日スケッチし、その一瞬を線刻糊防染(せんこくのりぼうせん)というオリジナルの技法で布に染め込んだ「満ちる flower's journey」シリーズを出展する。

 大高さんは「金沢と福岡は同じ日本海側として、北前船の時代から染織品の往来が盛んだった。本展でも作家それぞれに多種多様な個性があり、アート表現や染織の技術、技法を新たに知るなど、文化交流ができた」と話す。

 開廊時間は10時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。2月12日まで。

後援申請20141009
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