「ラ・フォル・ジュルネ金沢」が開幕-JR金沢駅でファンファーレ

オープニングファンファーレを奏でる金沢市立工業高校吹奏楽部

オープニングファンファーレを奏でる金沢市立工業高校吹奏楽部

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 金沢市をはじめ北陸3県を会場に、7日間にわたってクラシックコンサートを繰り広げる「ラ・フォル・ジュルネ金沢『熱狂の日』音楽祭2010」が4月29日、開幕した。

オープニングコンサート

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 同音楽祭は、初日の午前10時、金沢市立工業高校吹奏楽部がJR金沢駅もてなしドーム(金沢市木ノ新保町)でオープニングファンファーレを演奏して始まった。11時には、同駅構内と富山市の富山県民会館、福井市のJR福井駅の3カ所で一斉にファンファーレが奏でられ、開催実行委員の三谷充三谷産業会長が開会を宣言。今年は「ショパン,ジェネラシオン1810」をテーマに、今年が生誕200年にあたるショパンと、同時代生まれのメンデルスゾーン、シューマン、リストの楽曲を紹介する。

 石川県立音楽堂(金沢市昭和町)でのオープニングセレモニーでは、実行委員会の前田利祐会長が「演奏時間は短く入場料も安い。赤ん坊が泣いてもいいコンサートもあるので、この1週間、お楽しみいただきたい」とあいさつ。谷本正憲石川県知事、山出保金沢市長、飛田秀一石川県芸術文化協会会長らも音楽祭にかける期待を語った。

 続いて行われたオープニングコンサートでは、山田和樹さんが指揮するオーケストラ・アンサンブル金沢がショパンの名曲をオーケストラ用に編曲した「ショピニアーナ」と、ショパンの「ピアノ協奏曲第2番ヘ短調op.21」を披露。フランス人ピアニスト、ブルーノ・リグットさんが共演し、会場を埋め尽くした聴衆約1,560人は勇壮なオーケストラと繊細なピアノのハーモニーに聴き入った。

 席上では、4月10日に専用機墜落事故のため、亡くなったショパンの祖国・ポーランドのレフ・カチンスキ大統領を追悼するピアノ演奏も行われた。

 30日は同音楽堂で、音楽の道を志す人がプロの音楽家から指導を受ける「公開マスタークラス」や、小学生向けのスクールプログラム「青島広志のショパンとその友人たちの物語」、ランチタイムコンサートなどが開催された。

 同音楽祭は5月5日までの会期中、56の有料公演と125の無料公演を予定。3日~5日は、演奏時間45分間のコンサートが同音楽堂のホールと金沢市アートホールで同時並行的に上演される。JR金沢駅東地下イベント広場「ヴァンドーム広場」では、子どもたちが楽しみながら音楽に触れることができるキッズプログラムも予定する。

 問い合わせとチケット購入は「ラ・フォル・ジュルネ金沢チケットボックス」(TEL 076-232-8118)まで。受付時間は10~18時。

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