金沢で企画展「手のなかのミクロコスモス」-現代美術を工芸との比較で探る

伊能一三さん作「へいわののりもの」

伊能一三さん作「へいわののりもの」

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 金沢における現代アートの方向性を工芸との比較から探る企画展「手のなかのミクロコスモス」が現在、金沢アートグミギャラリー(金沢市青草町、TEL 076-225-7780)で開催されている。

長原めぐみさん作「バナナガール」

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 同展は、工芸が盛んな金沢でアートと手仕事の関係に注目した同ギャラリースタッフが、地元で活躍する若手作家の中でも、独自の世界観を持ち手仕事の細部の作り込みに特徴がある6人に声を掛け実現した。タイトルの「手のなかのミクロコスモス」には、「手仕事で創られた作品が創り出す小宇宙」との思いが込められているという。

 作品は、伊藤幸久さん、伊能一三さん、小島ゆかりさん、下出和美さん、長原めぐみさん、宮永春香さんの18点。東京芸術大学で漆芸を学び金沢卯辰山工芸工房を修了した伊能さんは、「へいわののりもの」と題した作品で「形ある物はすべて何かを運ぶために生きている」という持論を表現。旧北國銀行の建築特徴を生かした同ギャラリーで、往年の金庫扉を生かし漆製の赤いシカが子どもらを先導するシーンを描いた作品を展示する。金沢美術工芸大学で工芸デザインを学び、同工房を修了した長原めぐみさんは、バナナをモチーフにしたユニークな作品「バナナガール」を出品、来場者の注目を集めている。

 同ギャラリーのスタッフは「作家それぞれの個性的が光る作品を、手仕事の概念と結びつけ楽しんでほしい」と話す。 

 開場時間は10時~18時。水曜定休。1月31日まで。

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