金沢経済新聞の年間PV(ページビュー)ランキングは、上半期PVでトップを飾った「『溶けないソフトクリーム』話題に-金沢の食品研究会社が販売開始」が引き続き年間1位に輝いた。常温で1時間放置しても溶けないという話題性から、当サイト掲載後にはテレビをはじめとする多くのメディアが取り上げた。2位には、「豆腐店が『おからドーナツ』販売-県内各地のイベントに移動販売車で登場」が上期に引き続いてランクイン。「おから」を共通素材とする食品がワンツーフィニッシュを飾った。
3位には「近江町市場『いちば館』グランドオープン-73店出そろい新たなにぎわい」が入った。金沢の台所として、また近年では観光コースとしても定着した近江町市場が長い再開発事業を終え、「食の武蔵」といわれるエリアの「にぎわいエンジン」として今年、リニューアルした。
4位は「廃棄物再利用に取り組む企業8社、『県認定リサイクル製品』をプレゼン」が登場。地味な地方企業の活動記事にもかかわらず高いPVは、環境に対する意識の高まりを実感させるランクインだ。
ランキングは今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)
1. 「溶けないソフトクリーム」話題に-金沢の食品研究会社が販売開始(5/21)2. 豆腐店が「おからドーナツ」販売-県内各地のイベントに移動販売車で登場(4/6)3 . 近江町市場「いちば館」グランドオープン-73店出そろい新たなにぎわい(4/14)4. 廃棄物再利用に取り組む企業8社、「県認定リサイクル製品」をプレゼン(6/17)5. 石川・千里浜海岸に巨大砂像群-地元学生らの個性的な作品も並ぶ(7/30)
6. 加賀に巨大テーマパーク「日本元気劇場」-東京ドーム9個分(8/4)
7. ムーミンが加賀蒔絵の万年筆に-独特の盛り上がりと光沢でプックリ感表現(3/25)
8. 築100年の町家がギャラリー&カフェに-浅野川べりにオープン(2/17)
9. 金沢でJR特急「サンダーバード」新型車両見学会-ファン2千人が行列(5/7)
10. 金沢の小さな菓子店、人気に-東京の女性パティシエがIターン開業(2/24)
今年の記事では、「伝統と現代の融合」というテーマも多く取り上げられた。7位の「ムーミンが加賀蒔絵の万年筆に」をはじめ、九谷焼や加賀友禅などの伝統工芸が他業種とコラボした商品や、8位の「築100年の町家がギャラリー&カフェに」に見るように、今も金沢に数多く残る町家を、カフェや宿泊施設、小売店舗として再生利用する活動などが話題を集めた。
現在、「定住人口」が減り続ける日本の地方都市においては、「交流人口」をいかに拡大させるかが地域経済としての大きなテーマでもあり、国も観光立国に向けた施策に積極的となる中、伝統と新しさが融合する金沢広域圏の「リアル・ジャパン」の特徴・魅力を、さらに地域として磨き続けていかねばならない。