秋の風物詩、限定日本酒「石川ひやおろし」-25銘柄、県内一斉発売

各蔵の「石川ひやおろし」が並ぶ酒販店

各蔵の「石川ひやおろし」が並ぶ酒販店

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 秋の訪れを告げる風物詩、季節限定の日本酒「石川ひやおろし」が9月9日、石川県内の各酒販店で一斉に発売された。

主計町の町家「菊乃や」で開催された「お月見会」の様子

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 「ひやおろし」は、冬の厳寒期に醸造した清酒をひと夏熟成させ、飲みごろの秋口に生詰めした季節限定の日本酒で、搾りたての時には荒々しかった味が丸みを帯びた優しい味わいとなる。県酒造組合連合会、県卸売酒販組合、県小売酒販組合連合会が企画、一斉発売を始めて今年で3年目。重陽の節句に合わせ発売する。

 発売初日、昨年より2銘柄多い25銘柄が店頭に並び、県独自の酒米「石川門」を使った「やちや酒造」の新商品「加賀鶴純米酒『石川門』ひやおろし」も登場。武内酒造店の吟醸酒「銀の月」と松波酒造の純米酒「金の星」は、加賀友禅作家の石田巳代治さんがラベルのデザインを手がけるなど、各蔵が趣向を凝らしている。

 日本酒愛好家を中心に定着した「ひやおろし」は年々売れ行きも伸び、同組合では昨年より4千本多い2万本の販売を目指している。同組合などでは、今年は料飲店向けに「飲み比べセット」などの販促ツールを充実させたほか、予約受け付けを2回に分けるなど拡販を試みる。

 県内各所で「ひやおろしを楽しむ会」も催され、カガヤ酒店(金沢市彦三、TEL 076-261-1756)は9月11日、金沢の3茶屋街の一つ、主計町の貸し町家「菊乃や」で「お月見会」と称した会を開いた。1898(明治31)年建築の趣ある町家を会場に、日本酒愛好家35人が宗玄酒造(珠洲市)、やちや酒造(金沢市)、吉田酒造店(白山市)、清水酒造店(輪島市)の「ひやおろし」5種類を飲み比べ、酒のさかなに近江町市場のドジョウのかば焼きやウナギの白焼きなどに舌鼓を打った。宗玄酒造営業課長の栃平一弘さんも当日、ひやおろしの製法や味わいについて解説した後、参加者と懇談し、会を盛り上げた。

 小売価格は720ミリリットルで、1,050円~2,700円。数量限定。

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